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人として扱ってもらって涙~給食室から見た子どもたち⑬

2008年05月13日 | 給食室から見た子どもたち

 今年も4月が来る。アルバイトをやりだし、初めての4月(3年前)、給食室の扉の上に先生の名前が貼り出されていた。びっくり、私の名前も載っている。週2日9時間のアルバイトなのに。鼻がツーンときて涙が出てきた。「なんで?」と人はびっくりするだろう。
 私は、松下電器テレビ事業部を定年退職したが、その職場では、考えが違う(思想)ということだけで仕事、賃金、昇進、昇格など多くの差別がまかり通っていた。インフォーマルの活動も排除されるし、挨拶の無視など、大人のいじめが日常茶飯事にやられていた。会社を辞めたら負け。自分に嘘はつかない。毎日、①仕事は人に負けないぐらいする、②職場の仲間を憎まない(彼らもそうしないと同類に見られるから)、③差別に対し毅然とたたかう、という方針で毎日出勤した。
 しんどかったけど、会社には負けんかった。どんないじめも吹き飛ばし、堂々と自分の思想を貫き徹し、ルンルンで定年退職した。
 でも、保育園で人として普通に扱ってもらった(名前が載った)ということだけで涙が出た。ということは「差別」と「いじめ」にだいぶ「参っていた」ということかな。(ほづみ保育園・中尾和子)

 

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