先日の「朝日」記事。アベノミクスがやはり結局は、大企業を儲けさせるだけだったことが明らかになったと報じている。企業の現金と預金が、2016年度末に211兆円と過去最高。アベノミクス前(11年度末)と比べ3割(48兆円)増えたが、社員の賃金には全然回らなかった、というか落ちこぼれてこなかったというわけだ。この状態でさらに消費税を10%に上げると言うのだから、もはや暴政そのものだ。富めるものはますます富み、貧しいものはさらに貧しくなる。
ところで、多くの書店の店頭では相変わらずというか、定番の売れ筋商品としてビジネス書が幅を利かせてよく売れている。そのほとんどが、いかに利益を上げるかといった内容の本やノウハウ本や自己啓発本で、一概には言えないけど結局は会社のために一生懸命働いてねというような内容だ。そしてそれを読む読者=サラリーマンのみなさんは、会社の売上と利益の拡大のために厳しい競争社会の中で生き残るしかない。だがその結果が、冒頭のような会社からの仕打ちだとしたら、それはあまりにも酷すぎはしないか。
富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が滴り落ちるというトリクルダウン理論への幻想を抱かせ続けててきた安倍政権の責任は重い。
「朝日新聞」2017年11月13日より
ところで、多くの書店の店頭では相変わらずというか、定番の売れ筋商品としてビジネス書が幅を利かせてよく売れている。そのほとんどが、いかに利益を上げるかといった内容の本やノウハウ本や自己啓発本で、一概には言えないけど結局は会社のために一生懸命働いてねというような内容だ。そしてそれを読む読者=サラリーマンのみなさんは、会社の売上と利益の拡大のために厳しい競争社会の中で生き残るしかない。だがその結果が、冒頭のような会社からの仕打ちだとしたら、それはあまりにも酷すぎはしないか。
富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が滴り落ちるというトリクルダウン理論への幻想を抱かせ続けててきた安倍政権の責任は重い。
「朝日新聞」2017年11月13日より