まいど、日本機関紙出版です。

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燕岳~常念岳縦走レポート その②

2009年08月13日 | 丸ちゃんの私的時間

 山上の夜は早いです。6時半から夕食。宿泊客全員が一回には食堂に収まらないのでこの日は3ラウンドに分けての食事でした。私のテーブルには総勢9人が付きお茶、ご飯、みそ汁をお互いに入れ合いっこして「いただきます」。見知らぬ者同士ですが、そこは同じ山好き人種というか、自然に会話が始まります。


食事中に有明山付近に虹が出て、ほぼ全員が窓際に殺到

 すぐ隣の若き女性3人グループは埼玉の高校の同窓生同士でした。向かいの席の男性3人は東京の某大学のボート部仲間だそうで、この御三方とは翌日の大天井まで抜きつ抜かれつの同じルートでした。


若き女性3人と高年(失礼)男性3人が同じテーブルに


雨が上がりほんの少し小焼け気味の西方向には槍ヶ岳の姿がこの日初お目見え

 食事後は燕山荘オーナーのお話とスライド上映、そしてアルペンホルンの演奏です。食堂のテーブルや椅子を移動して作られた即席講演会場は超満員。山、植物、天気、医療、環境など広範囲にわたる笑いを入れた博学な話に会場は大盛り上がりでした。


ホルンを演奏するオーナーの赤沼健至さん


山荘から見る安曇野の夜景


蚕棚風の2段式宿泊室。梯子の上下に6人用の部屋が部屋がずらりと並ぶ

 山と渓谷社の調べ(2008)では泊まってよかった山荘ベスト1に選ばれているそうで、その理由もわかる気がしました。

 翌早朝、燕岳まで往復登山で御来光を見たあと燕山荘の庭で朝食弁当、それから出発しました。目指すは常念山荘です。昨日までの天気とは大違い。真っ青な空の彼方に槍ヶ岳が見えます。


御来光を背景に長男のシルエット


燕岳山頂近くにあるイルカ岩


見た目と違って絶品の燕山荘の朝弁当

 槍・穂高連峰を常に前方に見ながら歩く雲上の遊歩道である縦走路は表銀座コースと呼ばれる北アルプス随一の人気コース。気分は爽快そのもの。時間が経つと左手安曇野側には下から雲が上がってきました。そのうち槍ヶ岳側にも雲が出てきました。


常に槍ヶ岳や穂高の山々が見える表銀座縦走路はすばらしい!!


左側の山がとりあえずめざす大天井岳


大天井岳への登りルート


大天井岳から槍ヶ岳への道は大正時代にそれを切り開いた小林喜作の名を取って「喜作新道」といいます。その人のレリーフが岩にはめ込んであります。


大天井への登りと槍ヶ岳方面への別れ道

 燕山荘を出て約4時間余り、午前中最後の登りを終えると大天井荘に着きました。ここでお昼ごはんにしました。


ようやく着いた大天荘と大天井岳。あいにく雲が出て槍ヶ岳方面は見えませんでした。

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2人の出版関係者と遭遇

2009年08月11日 | 編集・営業ふらふら雑記

 今日は珍しく2人の出版関係者の方と暫しの雑談を交わす機会がありました。

 1人はT出版のIさん。梅田の阪神百貨店近くでバタリとずいぶん久しぶりにお会いしました。表情はいつもの雰囲気でしたが、かなり大きな出来事を経験してのことだったのでどうしてはるのかなあと気になっていた人だったのですが、元気そうで何よりでした。

 お2人目はSD書店のO社長です。集金に立ち寄ったところ、経理の人から社長の所にどうぞと言われて部屋に。今日は東京出張予定だったそうですが、静岡の地震で中止になったので時間があり、たまたま在室されてたということでした。

 あれこれ近況や出版書店業界の話をしながら、激励もいただきました。会社の方より業界組合の仕事の方がお忙しそうですが、いつまでもお元気でエネルギッシュな姿は凄いもんだと感心した次第です。

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ピース9(ナイン)コンサート&淀川花火見物on浴衣で持ち寄り飲み会の日

2009年08月10日 | 丸ちゃんの私的時間

先週末は京都のピース9(ナイン)コンサートと花火見物on浴衣で持ち寄り飲み会@石川家でした。

 ピース9コンサートは3回目の参加で、今年は何人かの知り合いを誘っていきました。暑い、暑い京都の街。会場までは京阪神宮丸太町からわずかの距離ですが、その暑いこと…!

 時間的には余裕を持って会場入り。後で来る人の分も合わせて前の方に席を確保。ロビーで職場同僚の娘さんに遭遇、こちらはお仕事で9条グッズの物品販売でした。かなり昔の少女時代にウチの息子と一緒に川遊びしてもらった時の写真があります。立派は大人になり結婚されていました。時の流れの速いこと!

 さてコンサート。最初の出演者は歌う浪花の巨人・パギやんこと趙博さんです。選挙権がない趙博さんは自らを在日関西人と称します。そして「9条を守るためにみなさんは絶対に選挙に行ってください」訴えます。ヨイトマケの歌はなかなかのものでした。最後の歌、なんでしたっけ、今度の日本のうたごえ祭典でも合唱曲にして歌われるそうですが、あれもいい曲でした。

 2番目に登場はパントマイムの松元ヒロさんでした。昨年に続いて2回目の登場で、とにかくおもしろい。会場全員、大爆笑の連続です。テレビには出ないというか、ものすごい反権力の姿勢に貫かれたお笑いなので、出ようとしても出られないそうです。歴代総理の物真似は傑作でした。麻生首相の物真似がコチラにあります(ちょっと画面上の文字が邪魔ですが)。

 そして何よりも圧巻は「憲法くん」の語りです。憲法が自分のことを語る芸なのですが、徐々にクライマックスに向かって高まっていった1人語りは、場内万来の拍手で終わりました。

 休憩を挟んで高石ともやさん、地元の合唱団、そして笠木透と雑花塾が続いて出演でした。あとの予定が迫っていたので笠木さんの演奏途中で会場を出て京阪神宮丸太町から四条へと思いきやうっかり本を読んでいて乗り過ごしてしまいました。気がつくと七条です。やれやれと思いながら四条へUターン、阪急で相川を目指しました。

 家に帰ってギターを引っさげ吹田から大阪へ、環状線で福島へ、途中の大阪王将によってギョーザ六人分を購入、東西線福島駅から花火見物で超満員の車両に乗り込み、ギョーザの匂いを残して加島で無事下車、コンビニでビールを購入、目の前のマンション14階を目指しました。

 コンサート会場を出た時は余裕で到着すると思っていたのに、結局、開始時間到着予定者の中では一番最後の人となってめざす花火見物on浴衣で持ち寄り飲み会@石川家に着いたのでした。圧倒的浴衣姿の女性陣に交じって男がポツポツという印象の飲み会と花火見物でした。

 こういう持ち寄り型の飲み会もいいもんです。肝心の花火は手前のマンションの上に上がる花火なのですが、まあまあよく見えました。

 

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燕岳~常念岳縦走レポート その①

2009年08月09日 | 丸ちゃんの私的時間

 某日、安曇野の里に車を置きバスで中房温泉登山口へ。小雨降る中思い切って登り始めました。6時間余りかけて燕山荘へ到着。周囲は燕岳以外は雲に覆われていましたが雨は上がっていました。中房温泉~燕岳~表銀座~大天井岳~常念岳~一の沢までの2泊3日の山行レポート①です。


燕山荘を4時に出て燕岳への途中の午前4時50分、御来光となりました。


燕岳は花崗岩の砂山の上に様々な形の岩がオブジェのように突き出ている山です。


山荘から60分で頂上に到着。


360度の大展望です。北アルプスの名だたる山々から八ヶ岳、南アルプス、富士山まで(クリックして拡大で見てください)

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「聞いてほしかった」教師めざすある学生の悩み~子どもたちのまなざし 27

2009年08月08日 | 土佐いく子の教育つれづれ


 講師をしている大学で、受講生の男子学生が「先生に聞いてほしい話がある」と言ってきたのです。昼食でも一緒にとりながら話そうか、と声をかけました。恥ずかしそうに、ためらいながら、とつとつと胸の中から言葉を吐き出すように語り始めました。

 いじめを受けて苦しんできたのです。いえ、辛かったのに加害者にもなってきた、と言います。そんな自分が許せなくて「ぼくなんかに、先生になる資格はあるでしょうか…」と。誠実な学生でした。

 翌日、便りが届きました。

 「今日は、いろいろと話を聞いてくださり、本当にありがとうございました。いじめの話は、今まで誰にも話したこともなかったですし、話すことができずにいました。というのも、いろいろされてきたことが本当に嫌だったことと、自分が今度は加害者になって、みんなと一緒になっていじめてしまったことに対するうしろめたさ、恥ずかしさから言い出せなかったのです。しかし、言い出せないが故に、とても辛くもありました。

 誰かに言いたかった、誰かに相談したかったです。

 ずっとそのことで悩み続けていたとき、先生と出会いました。先生の講義を聞いていると、子どもたちと向き合い、悩み、葛藤しながらやってこられたということが、ひしひしと伝わってきて、自分が素直になれました。

 そして、今日時間をとって話を聞いていただけて、とても楽になりました。話を聞いてもらえるだけで、気持ちが楽になると言いますが、本当に楽になりました。

 先生がかけてくださった言葉の一つひとつがとても優しくて心に残っています。先生が言われた通り、ぼくは一種のストレスの発散対象だったのかもしれません。

 小学校の頃、無視や悪口ですんでいたのが、中学校になってもっとひどくなりました。物を隠され、水をかけられ、制服のセーターが黒板消しではたかれ汚されたりもしました、真っ白になるまで…。その時は言葉を失いました。親がこれ見たら何て思うやろ…と思うと、なんとも言えない気持ちになったのを昨日のことのように覚えています。…(中略)…この三年間ほど辛いものはなかったと思います。学校へ行く足が重く、学校へ行くのが本当に辛かったです。保健室へ仮病をつかって逃げ込みましたが、親にバレて叱られ、ぼくの逃げ場はなくなってしまいました。

 なのに、いじめの対象がぼくじゃなくなった時、ぼくもいじめに混ざってしまったことを今すごく後悔していて、こんなぼくは教師になる資格があるのか、いえ、なったとしても何と子どもたちに言えばいいのか…とずっと悩んできました。

 しかし、今日、先生が「そういうことを悩んできたことが誠実だ、その経験はきっと役に立ち、あなたを先生にしてくれる」と言ってもらえて胸のつっかえが取れました。

 ぼくは、すばらしい教師にはなれないかもしれません。しかし、先生のように生徒と向き合い、生徒をしっかりみて、一緒に悩んであげられる教師になりたいです。

 今日話を聞いていただき、ぼくはこのままでいいんだと思えましたし、自分をもっと大切にしたいと思いました。本当に助けていただきました…」

   ◆  ◇  ◆

 本当に誠実に生きている青年です。昼食を食べながら話を聴き、少しばかり声をかけただけなのに「助けてもらえた」「自分を大切にしたい」と言ってくれるのです。

 しかし今、子どもたちも青年たちも、「心から話を聴いて」ということを切実に願っているのだと改めて実感したことでした。

 こんな青年が未来の教育に夢をみて、いい教師になりたいと学んでいるのです。退職後のバトンを安心して手渡せるなあと思ったことでした。

(とさ・いくこ 中泉尾小学校教育専門員・大阪大学講師)

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神戸地裁204号法廷でBABY闘争、正念場に

2009年08月06日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル

昨日はBABYの不当解雇と闘う岩上愛さんの公判の傍聴に参加してきました。

 神戸地裁204号法廷です。この日は元店長、友人、岩上さん本人、兵庫労連相談員、BABY社長に対して彼我それぞれから証人尋問が行われるという、闘いの大きな正念場でした。傍聴席はほぼ満員で、大方が岩上さんの支援者と見られました。

 午前10時開廷、まず証人の宣誓が行われ、元店長に対する尋問から始まりました。次いで岩上さんの友人の尋問が行われ午前の予定は終了、午後1時15分再開でした。昼食に行こうと出たところで石川ゼミ4年生の岩上教信者2名に遭遇。こういう場に来るのは初めてだそうで「緊張しています」という2人と昼食をし、午後の部を傍聴しました。

 予定では4時半まで行われるようで、兵庫労連相談員の人、岩上さん本人、BABY社長の順に行われましたが、私は岩上さんの尋問終了時に退出、急いで大阪に戻りました。

 ご本人の今の気持ちというのをメールで見ましたが、法廷での岩上さんは、2年前の記憶とはいえ、なかなかきっぱりと証言していました。おそらく証言中には当時のことを思い出し辛い思いもあったと思いますが、ほとんどそんなことは表情に出すこともなかったようで、真実から逃げ出さずに、多くの支援者の支えられて生きる姿をそこに見ました。

 


 

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「登山猫 ミケ」に会いに行ってきました。

2009年08月05日 | ただ今、編集作業中の本

 長野は穂高市に「登山猫 ミケ」に会いに行ってきました。岡田さんのお家に着くと、玄関でキチンと前足を揃えて「ニャ~」と、お出迎えをしてくれます。

 涼しい風が吹き抜ける岡田さんお手製のデッキに座ってミケ談義を交わした後、裏を流れる穂高川にミケとお散歩に行きました。見慣れない顔のお客さんにちょっと戸惑った様子のミケ。いつもの岡田さんとのお散歩とは勝手が違っていましたか。それでも、土手を越え、草むらを歩き、川の水を飲み、砂に寝ころぶ姿は、ホントに気持ちよさそうなのです。

 しばらくミケと一緒に河原でボケっとして家に戻って本作りの話。手書きのイラストやデータ原稿を預かり、おいしい桃をいただきました。

 さてこれからしばらくは「登山猫 ミケ」のことが頭から離れそうにありません。

 


 

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5日まで不在です。

2009年08月01日 | 編集・営業ふらふら雑記
 明日から長野に出向き、『登山猫 ミケ』と飼い主の岡田さんご夫妻にお会いしてきます。というわけで5日までブログ更新できません。よろしくお願いします。
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