春先から最近まで4カ月余りは『山登りねこ、ミケ』と『ここまでできる!ホームヘルプサービス』の2点の出版がたいへん大きな反響を呼び、その対応に追われることが仕事の大部分でした。感覚としては新刊を新たに2点発行したような忙しさでした。現在はその余波はかなり鎮まって来ていますが、もう一波二波と何かがありそうです。
さて現在編集中の当面の新刊企画は以下のようなものです。これらの本もぜひとも反響があることを期待しながら編集していきたいと思っています。
*ゼロからわかる政治とカネ
昨年夏の政権交代があって、さらに最近になって首相が替わってもやはり出てくる「政治とカネ」問題。国民の政治不信の大きな原因に1つがこれです。なかなか簡単にはぬぐえません。でも、なぜいつまでもこんな問題が続くのか、その解決には何が必要なのか、私たちは何をすべきなのか。さらに参議院選挙の結果を受けて…など。そんな素朴な疑問に上脇博之教授(神戸学院大学大学院)に優しく語っていただきます。
*失業しても幸せな国 フランス
貧困化と少子化に真剣に向き合おうとしない日本の政治。一方、同じ資本主義国なのに少子化を克服し、完全35時間労働制のもと、失業しても安心して暮らせる社会を実現しているフランス。国民の幸福を支える「社会保障」の何が違うのか。消費税10%化という国民負担増で誤魔化しを図ろうとする日本への意識変革を求める内容です。フランス社会保障への造詣が深く日本の貧困問題の専門家である都留民子教授(県立広島大学)へのインタビューで構成します。
*まず、ママが幸せに
横浜でキッズ向け英語教室を開く薗部容子さんは、日本、イギリス、フランスの3カ国で子どもを出産、育児してきた経験を持っています。その体験は彼女にとってはたいへんな衝撃の連続だったそうで、それは逆に日本の子育て環境のおかしさを実感するには十分すぎるものでした。そして彼女が納得したこと。それは母親が幸せに暮らせる環境が無ければ、子どもも決して幸せには暮らせないということでした。著者手描きの漫画で衝撃体験を再現しながら愉快な文章と共に、日本のママさんたちに考えてもらいたいことを提案するおもしろい本になりそうです。