MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.032 「バンテージ・ポイント」(2008年 米 90分 シネスコ)

2008-04-05 01:22:00 | 2008年劇場鑑賞
監督 ピート・トラヴィス
出演 デニス・クエイド
    マシュー・フォックス
    フォレスト・ウィッテカー

    


なかなかタイミング合わず見たかったんだけどチャンスが無かった作品がこの「バンテージポイント」と言う映画です。
大統領が狙撃されてしまう瞬間をそれぞれの主要人物の視点から描いた作品で、同じ場面をそれぞれの角度や視点で見せるのはタランティーノ監督なんかよく使うけど、この映画は90分の全編にわたって一つの事件をあらゆる角度から見せることにより、真相が序々に明らかになっていくという作品です。




(あらすじ)

シークレットサービスのトーマス・バーンズ(デニス・クエイド)は、同僚のケント・テイラー(マシュー・フォックス)とともに、スペインのサラマンカで開催される首脳会談に出席するアシュトン米大統領(ウィリアム・ハート)の警護にあたっていた。
サラマンカ到着直後、大群衆を前に広場でテロ撲滅のスピーチを行うアシュトン大統領が突然、何者かに狙撃される。
パニック状態に陥った広場の中で、狙撃の瞬間を目撃した8人は……

正直、期待以上に面白い映画でしたね。
何度も巻き戻しされ大統領が暗殺されていく場面が出てくるけど、なかなかの冒険作だと思いましたね。
何度同じ場面を繰り返されると飽きてきそうなもんだけど、この映画何度も巻き戻るにしたがってドンドンとサスペンスが高まっていく演出は巧いですね。
また一つのエピソードが次のエピソードの伏線になってたりして気が抜けないですね。



主演が久々のデニス・クエイド・・・いやはやこういう映画だともっと華やかなオールスターキャストでも不思議ではないけど、主役の地味な感じのデニス・クエイドはじめ、渋めのキャスティングが成功してると思います。

またじっくりとドラマをサスペンスフルに見せるだけでなく、しっかりとカーアクションが描かれてます。
このカーアクションシーンの迫力はかつて「RONIN」で見たような、実に細かくかつ大胆でド派手なカーアクションとなっております。
このシーンだけでもこの映画の入場料の分は取れます。
快調なテンポと凝った編集で一気に90分見せてくれる佳作ですね。

大統領役のウィリアム・ハートが全編に渡って暗殺されますが、今回は死ぬ役ばかりかいな?
セリフがまったくないんかな?と思ったけど、キッチリ後半はセリフもありほっと一安心でしたね。



☆☆☆☆☆ 2008.4.3(木) なんばパークスシネマ シアター4 16:35 H-4