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偶然だが、本書の解説に、逃亡をテーマにしたサスペンスの代表作として、今、読了した「暗殺者」が対比として紹介されていた。
いや、運命ですな。ジェイソンボーンの後に偶然、書棚から手に取った本の解説に〰。
例によって、淡々と経過が語られ、客観的に主人公の心情が描写される〰、吉村の筆の進め方が、僕には合うんだな。テーマは重く、物語は暗く痛いのだが〰テンポが良いんだろう、
さくっと、そして、じんわりと読書を楽しめた。
物語は終戦でとりあえず一旦、終結する。
以前、特高の元兵士が終戦で戦犯になるのを恐れて逃亡する小説
を思いだした。