先週末、レオナルド・ディカプリオ主演の新作
The Great Gatsbyが日本でも公開されました。
5月初めにアメリカに行った際、サンノゼの映画館でThe Great Gatsbyがcoming soonと出ていて、日本の公開も待ち遠しいなあと思いました。
この、映画の原作F. Scott Fitzgerald 作の
The Great Gatsbyは僕が大学生の時、故石田敏行先生の一般教養の授業で読みました。
現在、引っ越し後、まだ蔵書整理ができていませんので、その本の写真を撮れないのですが、注釈書付きのペンギン版を野崎孝氏の翻訳の助けを得て、読みました。
授業の際、僕が当たっていたページにちょうど主人公たちが集まって夏至について話している場面があり、それを担当した授業がちょうど夏至の2週間前くらいだったことを覚えています。
その際、「主人公たちは、夏至のことを話題にしていて、かなり金持ち階級で生活に余裕がある人たちだと思う、あくせく働いている人にとっては、夏至や冬至がいつかなどということは気にしている余裕があまりないだろうから」、などというコメントをしたことを覚えています。
例えば、皆さん、今年の夏至がいつかご存知でしょうか?
答えは3日後の6月21日です。
夏至は特に休日になるわけではないので、あまりいつなのか気づきませんよね。
さて、
The Great Gatsbyに話を戻しますと、その授業では、ロバート・レッドフォード主演の
The Great Gatsbyの映画も見ました。
映画も見て、小説もよりよく理解したわけではありますが、大学生の当時の僕にとっては、この話はあまりピンとくるものではありませんでした。
2002年3月にNew YorkのHofstra大学で国際スタインベック学会が開催されたとき、僕は、この大学の近くに住む友人の家にステイさせてもらいました。
ちょうど、そのあたりが、
The Great Gatsbyの作品の舞台(のモデル)になった地区だと知り、とても興味深く思いました。
今から、約30年前、あまりピンとこなかったこの作品、中年となった今の私にピンとくるでしょうか?
ぜひ、この映画、見てみたいと思います。
さて、せっかくなので
The Great Gatsbyに関連していくつかの事柄を紹介します。
まずは、
The Japan News の映画のセリフを紹介するコーナーで、日本メディア英語学会でご一緒していて、先日の第87回東日本地区研究例会でも同日に研究発表をされた三田弘美さんがこの映画を取り上げ、セリフや背景知識等の解説を行っています。
(
第87回東日本地区研究例会(3分科会合同シンポジウム)参照)
また、この作品の著者Fitzgeraldの孫になるEleanor Lanahanさんが祖父Scottと祖母Zeldaについて書いています。
私は、
The Japan Newsの5月5日号にThe Timesから転載された"How Gatsby heralded the decline of Scott and Zelda"という記事で読みました。
Why Gatsby was the beginning of the end for Scott and Zeldaで、この記事の冒頭のみ読むことができます。
また、昨日、6月17日付の
The Japan News 紙で E. J. Dionne Jr. 氏の"Gatsby Curve and economic inequality"というコラムを読みました。
同じ文は、
Great Gatsby economics are no party for the middle classで読むことができます。
その中では、the Great Gatsby Curve(グレート・ギャッツビー曲線)というものが紹介されていました。
それは、親の世代の財政的状況と子ども世代の財政的状況の関連性・連続性を表すもののようです。
それを
The Great Gastbyの中のJay Gats(by)のように親が金持ちでなくても、子どもが金持ちになるということになぞらえてthe Great Gatsby Curveと呼ぶことを初めて知りました。
そして、この語は、既に英語版wikipediaでもとりあげられていました。
Great Gatsby Curve
いろいろと書きましたが、要するに、
The Great Gatsby、見るのが楽しみな映画です。