今日は、土曜日、学生達は午後ペンギンパレードツアーに出かける日である。その前に全員で昼食会を企画したので学校前に11:15に集合としていた。朝は8時に起床し、朝食、それから支度をしてから残りの時間に仕事を進めた。ちょうど大阪で今日、開幕した世界陸上の男子マラソンが放送されていた。日本人選手が5, 6, 7位に入賞していた。11時過ぎに学校前に着いた。何人かが既に学校に集まっていた。11:15には福田さんを除く全ての人が集まった。福田さんからは、その前に電話があり、遅れそうとのことだったので、学生7名とともに出発。今日は11:30の開店時刻に合わせた予約を取っておいた。ピザやパスタをたくさん食べ、学生達も満足したようだ。味はおいしかったのでまた来年以降利用可能である。その後、火曜日に行ったジェラート屋に再びデザートを食べに行った。福田さんは、結局私達の予約したレストランには現れなかったが、別の団体の人たちと合流して学校近くのイタリアンレストランにいたので安堵した。そうこうしているうちに、ツアーのジョンさんとジムさんが到着した。今日の参加者は3団体合わせて25名で、14名(ジムさんの車)と11名(ジョンさんの車)の2グループに分かれて分乗した。学生達を見送り、その後メールチェックと買い物を済ませホテルに戻った。午後9時過ぎにツアーが戻ってくるので、それまでは、部屋でゆっくり過ごそうと思った。
この部屋も、日曜日から滞在して1週間になる。このホテルでの滞在も何回目かになるので、メルボルンでの自分のアパートのような気がしている。こんなアパートの住みながら期限付きでもいいので、家族も連れてきて一緒に暮らせたらいいなあと思う。当然家族と住む場合はもっと広い部屋が必要ではあるが。今年の部屋だが、おおむね満足をしているが一点だけ難点がある。それは、便器である。当然洋式便器であるが、私は男性のため大用のときは便座を下におろして使い、小用のときは便座を上げて使う(最近男性でも、小用の時にも座ってする人がいるという話も聞くが、私はそうではない)。その小用の時に便座と便器のふたを立て掛けたままで用を足したいわけだが、便器のふたは立て掛けた状態になるが、便座は立て掛けても止まった状態にならずに、もとの位置に倒れてきてしまうのである。そうならないためには、一方の手で便座を持ったまま用を足せばいいのであるが、これも不便なことである。この状況を文章で説明するのは難しいのであるが、図示するのも変なので、勘弁してもらいたい。とにかく便座とふたをテープなどを使ってくっつければふたと便座がくっついた状態で立て掛かり、一件落着となる。そこで私は初日に何かテープの代わりがないかと思い見つけたのが、豚肉を買ったときにパッケージに付いていた”HEART SMART LEAN & TASTY”というシールである。これは、「肉に脂肪分が含まれておらずに心臓にやさしい、そしておいしい」というような意味のシールであるが、このシールを活用することにした。そして翌朝、大用をするときには便座を使うのでそのシールをはがし、それを便器から手に届く範囲のシャワー室の壁に貼り付けた。そこにはなぜかもう一枚のシールが貼られていた。何のシールか分からないが、そこにはNew Zealandと書かれていた。きっと私の前にも、おそらくニュージーランドからの男性客がこの部屋に泊まり、私と同じように困り、私と同じ解決法を見出したんだなと思い、思わず笑みがこぼれた。さらに面白いのは、部屋の掃除係もその事情を知ってか知らずか、シールをはがさず、そのままにしておいてくれてあることである。この辺は、とてもオーストラリアらしいことなのかもしれない。もしかしたら他の部屋の便器も同じような状態で、他の部屋のシャワー室の壁にもいろんなシールが貼ってあるのかなあと思うと、どうでもいいことではあるが楽しくなる。
さて、便器の話で少々下品になってしまったので、今度は食べ物の話を書きたい。先日買った冷凍食品のミックスベジタブルの残り半分を炒め、今日の夕食のおかずの一品とした。日本では、ミックスベジタブルの中身と言えばふつうはトウモロコシとニンジンとグリーンピースの3種類と相場が決まっているように感じる。これは、私が学生時代や独身時代にしばしばミックスベジタブルにお世話になった経験からのことなので、最近は他の野菜が入った物もあるのかもしれない。でもつい先日、妻が留守の時に、息子のために料理を作ってあげようと思い、ミックスベジタブルを炒めた時には、中身はやはりトウモロコシとニンジンとグリーンピースだった。息子はその3種の野菜中、トウモロコシとニンジンが大好物なので、喜んで食べてくれた(グリーンピースはほとんど食べなかった)。こちらで私が買ったミックスベジタブル(McCain Foods社製)の中身は、ニンジン、カブハボタン(swede)、グリーンピース(peas)、ブロッコリ、豆(beans, インゲンマメ、ソラマメなど)、トウモロコシとなっていた。6種の野菜が使われ、日本の物よりは内容が豊富である。でも、これを炒めて息子に出しても彼はきっと満足しないであろう。大好きなトウモロコシの量がとても少ないからである。
夜9時過ぎころ学生達がペンギンパレードツアーから戻ってくるので学校前で9時頃から待つ。土曜日の夜もライゴンストリートは賑やかである。待っている間は、人間ウォッチングで楽しんでいた。9時半近くに、新見の学生達が乗ったジムさんの車が戻ってきた。8人中、4人は途中で駅で降ろしてもらったそうである。植田さんと中布さんは、トラムで帰り、福田さんをタクシーに乗せ、秋山さんのバス停まで見送りに行った。ツアーは楽しかったようでよかった。
秋山さんのバスを見送った後、通り道にあったトラベルイン(Travel Inn)に立ち寄り、条件を聞く。一室が基本的に140ドル、バスタブがある部屋があることはいいが、キッチンがある部屋がないそうである。やはり浮気はしないで、このLygon Lodge がよさそうである。Lygon Lodgeに戻ってきたら、今回の滞在中初めて”No Vacancy”のライトが点灯していた。フロントのお兄さんに”No Vacancy”だねと言うと、そうだ、”full house”(満員御礼)だ、との返事が返ってきた。このホテルも人気のあるホテルなんだと思った。
夜、屋外で大きな音がした。割と激しい雨だった。降ったり止んだりしていたようだ。