時々取り上げている、NHKの朝ドラ『花子とアン』からの投稿、今回は"Break a leg!"です。
今、主人公の花たちの女学校では大文学会に向けてシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』のお稽古真っ最中です。
そんな場面で、この学校のブラックバーン校長が生徒たちに行った言葉がこの"Break a leg!"です。
字幕では、「それでは期待していますよ」となっていました。
この"break a leg"という英語ですが、直訳すると「脚を骨折する」という意味になります。
だから、これから演じる俳優たちに「脚を骨折しなさい」というのは、骨折してしまったら出演できなくなるわけなので何ともおかしいのですが、でもこれは、主に舞台に立つ役者に向かって「幸運を祈る」と言いたい時に使う言葉です。
僕自身は、この言葉をNHKのラジオ英会話で学びました(多分、大杉正明先生の頃だったと思います。ちなみに大杉先生とは、大学・大学院の恩師の大場昌也先生のご退官記念パーティでお会いしてお話もさせていただきました)。
でも、この表現覚えて使うとしても、自分は芸能人ではないので、役者に「幸運を祈る」とか「頑張って」などということはないと思うかもしれません。でも、普通の状況でも使えます。
例えば、大切な試験に臨む人などに対する声掛けとしても使うことができます。
僕としては、この表現は、国際学会に参加した際、これから研究発表をするというような人に対してよく使います。
なかなか、舞台に出演する俳優に対して使う機会はなかったのですが、2012年秋のニューヨーク訪問の際、友人のリチャードさんが大学の演劇"Our Town"に出演する前に使うことができて、喜ばれました。
さて、ドラマ『花子とアン』ですが、まもなく大文学会の演劇『ロミオとジュリエット』が始まります。
ドラマの中の演劇のシーンは、「劇中劇」であり、同じくシェイクスピアの『ハムレット』のようでもあります。
今後の展開が楽しみです。
前回の『花子とアン』からの記事は、
"give it a try"(『花子とアン』より)をご覧ください。