山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

ブラックバーン校長の式辞(ドラマ『花子とアン』より)

2014-05-18 06:27:27 | 日記
ドラマ『花子とアン』について時々書いています。

昨日(5月17日)の放送分は、花子たちが修和女學校を卒業するシーンがありました。

1913年(大正2年)3月のことです。

卒業證書授與式で、英語ができる花子は、ブラックバーン校長のスピーチの通訳に指名されました。

そこで、このようなスピーチと通訳がされました。

これが、とても感動的なスピーチでしたので、ここに収録させてもらいました。

My girls.
Grow old along with me.
The best is yet to be.
私の愛する生徒たちよ。
我と共に老いよ。
最上のものはなお後(あと)に来たる。

In some decades later
you look back on your time with us here
and you feel that these were the happiest days of your life,
then I must say your education will have been a failure.
今から何十年後かに、あなた方がこの学校生活を思い出して
あの時代が一番幸せだった、楽しかったと心の底から感じるのなら
私はこの学校の教育が失敗だったと言わなければなりません。

Life must improve as it takes its course.
Your youth you spend in preparation
because the best things are never in the past,
but in the future.
人生は進歩です。
若い時代は準備の時であり
最上なものは過去にあるのではなく、将来にあります。

I hope you pursue life,
and hold onto your hope and your dream
until the very end of the journey.
旅路の最後まで
希望と理想を持ち続け
進んでいく者でありますように。


まあ、ドラマではありますが、花子さん、見事な通訳でした。

そして、ブラックバーン校長のスピーチの内容も素晴らしい。

「ここで過ごした女学生時代ほど楽しい時代は二度と来ないと思います。私たちの生涯のうちで一番幸せな時代はこの女学校で過ごした日々です。」という畠山さんの答辞を受けて(その答辞の間、花子は、ブラックバーン校長の横でその答辞を英語に訳しています)、学校時代が一番幸せだということになれば、その学校の教育は間違っていると言っているのです。

学校教育は、卒業後の生徒たちの幸せのために行っているものというメッセージが見事に含まれています。

このドラマの修和女学校のモデルになっている英和女学校には、実際に、ブラックバーンではなく、ブラックモア校長という厳しい先生がいたそうです。

また、気になったのは、ドラマの中でこのブラックバーン校長のシーンのバックにはスコットランド風の音楽が流れていたことです。

ブラックバーン(ブラックモア)校長は、スコットランド出身だったのでしょうか?

それから、Every woman is the architect of her own fortune.(自分の運命を決めるのは自分自身です)という言葉が英語教師である富山先生という言葉が卒業する花子に贈られていました。

前回の『花子とアン』からの記事は"Break a leg!"(ドラマ『花子とアン』より)です。


コメント
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