山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

これをハンブルクの映画館で観たら忘れられない思い出になる!(『約束~忘れられない人がいる』(Promise in the Palm))

2020-08-31 00:27:22 | 映画
オンラインで開催されている第21回ハンブルク日本映画祭、9月2日までの開催なので残すところあとわずかとなりました。

時間切れになる前に、自分たちの映画『約束~忘れられない人がいる』(Promise in the Palm)を観ました。





自分の書斎のPCで観られるのは、渡航費もかからず時間も取られず、よかったと言えばよかったのですが、やはりこれは現地ハンブルクの映画館で上映される中、監督や出演者と一緒に見て、舞台挨拶などもやりたかったという思いです。

芸能ニュースで、映画上映会の際の監督や俳優の挨拶の様子を見ることがありますが、芸能人や映画関係者ではない僕も、字幕翻訳者としてではありますが、そのような舞台に立てたかもしれないチャンスでした。
(演劇『爛々と燃ゆる』(Burning Brightにアドバイザーとしてかかわらせていただいたときには、舞台後のトークショーに出演させていただきました。演劇界の人間ではない僕にとってはとても貴重な経験でした。)

『爛々と燃ゆる』トークショー出演 - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)参照

もちろん映画では、映像と音楽の力が大きく、セリフの字幕はあくまでも脇役であることは承知していますが、それでも自分の字幕を通じてどのように映画の内容が伝わったのかをぜひ現地で確認したかったです。

訳をするうえで苦労したのが、物語の中で重要な詩の場面と、主題歌が流れるシーン。

詩の内容も主題歌の歌詞も映画のストーリーと重要なかかわりを持つものですので、ここをしっかり訳出しなければメッセージが伝わらないと思い、推敲を重ね、とても力を入れて翻訳しました。

作品が素晴らしいものであるということが高い評価を得るためにはもちろん最も大切ですが、特に海外においては、例えば外国語で書かれた文学作品がノーベル文学賞を取るためには、翻訳がとても大切であるということを聞きます。

この『約束』という映画に関わらせていただき、字幕を担当させてもらい、とてもいい経験となりました。

山森 洋監督、本当にありがとうございました。





また、上映会に来ていただき英語字幕についていろいろと助言をくださったJenny Horaiさん、Nicole Watunyaさん、どうもありがとうございました。


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第21回ハンブルク日本映画祭鑑賞記No.2

2020-08-31 00:10:25 | 映画
現在、授業はないとは言えいろいろと忙しく9月2日までのオンライン開催のハンブルク映画祭の映画がなかなか観られません。

先日に引き続き、何本か短編を見ました。

第21回ハンブルク日本映画祭鑑賞記No.1 - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

『狂熱』(Kyonetsu)
 興味深い映画であったが(大人の内容ではあるが)、制限時間内に見終わることができず、途中までしか観ることができませんでした。
 この映画とセットになっていた短編映画も結局見れずじまいでした(見始めてから48時間経つと無効になってしまうため)。

『Into the Blue』(Into the Blue)
2028年夏という時間設定の映画でしたが、僕が芸術というものをしっかり解さないからかもしれませんが、刃物の頻繁な使用、破壊的なところに好感が持てませんでした。
 英語字幕もやや稚拙であるという印象でした。

『Hitomi』(Hitomi)
写真(カメラ)のテーマはとても面白かったが(僕もカメラ世代なので)、字幕の英語がやや稚拙であった。
 主題歌Hitomi (by Chihiro Arisada)がとてもよかった。

『帰り道』(A Walk Home)
学徒動員することになった出征前の男子の心が描かれていて、お国のために戦争に行かなければならなくなった当時の若い男子たちはおそらくいろいろなことを考えて出征したんだろうなと考えさせられる映画でした。
 字幕はやや早かったです。

『Motherhood』(Motherhood)
 旧優生保護法や精神病棟の拘束などに反対するメッセージが伝わってきました。
 字幕もとてもよかったです。
 
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