山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

新型コロナウイルスの影響でヤドカリの住宅不足発生

2020-12-07 21:50:32 | 日記
The Japan Newsの科学(Science)面に2020年11月18日、"Call for shell donations as hermit crabs face housing crisis"(ヤドカリの住宅難のため、貝殻の寄付を求む)というBangkok発の気になる記事が掲載されていました。



The Japan Newsのサイトでは既に読めないようなので、別の記事のリンクも貼っておきます。

Call for shell donations as Thailand's hermit crabs face housing crisis - France 24

どういうことか!?と思って読んでみると、何と新型コロナウイルスの影響でタイの観光客(海水浴客)が減り、その結果、ヤドカリが大繁殖し、「ヤド」として使うための貝殻が足りなくなっているそうです。

だから、ヤドカリに貸すための宿となるような貝殻の寄付を求めているということです。

新型コロナウイルスは世界中にあらゆる影響を与えていますが、このような形で自然界にも影響を与えている(逆に考えると、人間活動がヤドカリの生息数に影響を与え続けていた)ということにびっくりしました。

おそらく段々と明らかにされると思いますが、その他の面でもいろいろな影響を与えているに違いありません。

これではヤドカリがかわいそうなので、「人道的に」ヤドカリに宿を貸すために貝殻を寄付することも大切かもしれませんが、この状態をそのままにしておくのが自然なのかもしれません。

もしかしたら、貝殻の数が足りない中では、その状況に合った個体が有利となり生き残りやすくなるでしょう。

例えば、ヤドカリは大きくなるとこれまでの貝殻が合わなくなり、新たに大きな貝殻を探しますが、貝殻が足りない状況では、大きくならない個体のほうが有利になるかもしれません。

また、いわゆる「ホームレス」の状態のヤドカリが、貝殻に入らずとも生き延びて行ける術を身につけていくこともあるのかもしれません。

貝殻に入っていないヤドカリは例えば鳥に食べられやすくなって、それを食べる鳥の個体数が増えるということがあるでしょうか。

そして、これはタイだけのことでしょうか?

もしかしたら、日本各地の海水浴場のヤドカリたちも住宅難に直面しているのかもしれませんね。

コメント
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