山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

日本メディア英語学会監事に就任(2期目)

2020-12-05 23:49:48 | 日記
2018年10月から日本メディア英語学会の幹事を務めておりましたが、2020年10月25日にオンラインで開催された同学会の年次大会での総会において監事2期目の就任が決まりました。

2018(平成30)年を振り返る - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

<役 員【2020年11月現在】>
https://james.or.jp/gaiyo/

任期は2年間で、「会計監査(主)・業務監査」を担当します。

よろしくお願いします。

日本メディア学会の前身は日本時事英語学会で、同学会には1990年代前半より入会し、4年間理事を務め、その間、ニューズレター編集長や総務委員長などを務めました。

日本時事英語学会での思い出は以下の記事をご覧ください。

日本時事英語学会年次大会参加(1994年10月2日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

日本時事英語学会ニューズレター - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

日本時事英語学会の理事会 - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

日本時事英語学会第51回大会出席 - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

日本時事英語学会理事会出席 - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

日本時事英語学会第52回年次大会参加 - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

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『話してくれ、雨のように…』オンライン観劇記

2020-12-05 17:49:08 | 日記
先日記事で紹介しましたように、為国孝和さん演出の演劇『話してくれ、雨のように…』(テネシー・ウィリアムズ原作)が上演され、11月29日(日)にオンライン観劇をさせていただきました。

OGPイメージ

テネシー・ウィリアムズ原作『話してくれ、雨のように…』(為国孝和演出)上演(2020年11月26日~29日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

以前、ジョン・スタインベックの『二十日鼠と人間』の演劇を演出された為国孝和さんが、この度、テネシー・ウィリアムズ原作の『話してくれ、雨のよう...

テネシー・ウィリアムズ原作『話してくれ、雨のように…』(為国孝和演出)上演(2020年11月26日~29日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

 


コロナの影響で、様々なものがオンラインでの実施となり、これまで、授業はもちろん、オンライン上のミーティング、講演の聴講、コンサート鑑賞など行ってきましたが、オンラインでの演劇鑑賞は初めての経験でした。

開始前、バックグラウンドでは雨が降っているような音が流れていました。

演劇が始まり、音声も映像も非常にクリアで、しかも実際に劇場での鑑賞だと座席からの決まった視点からしか見られないのですが、今回の中継ではカメラの切り替えもあり、話している役者の様子をアップで見ることができ、オンラインのメリットだと思いました。

原作は英語によるものですが、今回は日本語訳での上演ながら、原作の舞台ニューヨーク・シティを例えば東京に置き換えるなどではなく、舞台はそのままニューヨーク・シティでした。

だから、主人公が酒に酔って、イースト(川)なのかハドソン(川)なのかわからなかった、というセリフも、例えば多摩川なのか江戸川なのかわからなかったなどとは翻案されていませんでした。

クラリネット奏者も同じ舞台に立つという演出はおもしろかったです。

ジャズのような調べで、演劇の舞台であるニューヨークらしさ、また、テネシー・ウィリアムズが長年暮らしたニューオリンズをも彷彿させていました。

主人公の女性が、海岸沿いのホテルにこもって暮らし、そこで長い小説を読んだり、死んだ作者の日記を読んだりしたいということを述べていますが、それは、僕も含めた文学研究者がやっていることと同じだと思ってしまいました。

ただ、その死んだ作者とのやり取りが、人生の謎を解き明かしてくれるとも述べていて、自分たちがやっている文学研究の意義について述べてもらったような気がしました。

演劇のタイトル『話してくれ、雨のように…』の原題はTalk to me like the Rain, and Let me Listen...なのですが、雨がモチーフとなっています。

また、先ほど少し述べた川の描写、酔って目を覚ましたらバスタブにいたということ、さらに主人公たちがコップに入れた水を持っていたり、私は水ばっかり飲んでいると言ったり、この劇では水が一つの重要な要素です。

また、主人公の女性が着る白い服、波頭の白い色、真っ白な透き通った白い風など物語の随所に「白」が出てくることから、白がこの劇の重要な色だと考えられます。

演劇の後半、主人公の男女と違う男女が出てきてパントマイムを展開する場面、最初はよくわかりませんでした。

主人公の男性が白い服を着て、女性が茶色い服なのも前半と異なり、これは何を表しているのかと考えました。

パントマイムで読み取れたことは男女のすれ違いです。

結局、前半の演劇部分での男女もお互いの考えていることは理解し合えておらず、すれ違いが描かれていました。

セリフ付きの演劇とパントマイムで、この作品の主題「男女のすれ違い」を描かれたのだと解釈しました。

また、このオンライン観劇はわが家の自室でライブで行っていたのですが、観劇中、急遽家の用事ができ途中で観劇を中断しました。

後半は録画されていたものを見させていただきました。

途中で中断するのは本来の観劇方法としては必ずしもよくないのですが、それでもこのような観劇の仕方ができるのもオンラインながらのメリットだと思いました。

これをアップするのが2020年12月5日なので、あと時間が限られてはいますが、12月6日まではオンライン鑑賞ができるようです。

もし期間内にこれを読まれている方で、興味がある方は至急、先日の記事からこの上演のホームページにお進みください。

為国さん、とてもよい演出をされていました。

『ガラスの動物園』や『欲望という名の電車』ばかりが注目されがちなテネシー・ウィリアムズのこの作品を紹介してくださってありがとうございました。

次にはどんな作品を演出されるか期待しております。

それから、備忘録として書いておきたいのは、1953年に脚本が出版されたこの劇のセリフにタピオカプリンが出ていたことです。

アメリカでは1950年代にタピオカが既に食べられていたんだなあと思いました。

もし脚本に興味がある方は、この書に収録されています。


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