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朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

民主党代表選

2010年09月01日 10時27分13秒 | 政治
民主代表選:消費税・普天間争点に - 毎日jp(毎日新聞)

小沢が出馬表明して、結局、選挙になりそうだ。

いろいろ迷っている。
書いているうちに整理できるかも知れない、と思いながら、
いつにも増して迷いながら書いている。

選挙になった方が良いのか、話し合いで菅に一本化するのが良いのか。
選挙で菅が勝つのが良いのか、小沢になって首相が交代するのが良いのか。
判断する際の視座も、
民主党として、あるいは国民として、
長期的に、あるいは短期的に、
など。

もう少し詳細に、
「マニフェスト」をどう捉えるか、
バラマキが適切なのか、
消費税増税ありきで行動するべきか、
「小沢」の存在をどう捉えるか、カネの問題をどの程度重要視するか、
民主党が選挙に勝つためにはどうするべきか、
敗れた側が離党し、分裂する可能性はないのか、
安定して実りある国会運営のためにはどうするか、
景気浮揚や円高是正のためには何をするべきか、
普天間の移設(撤去)をどうするべきか、
外国人参政権や選択的夫婦別姓といったテーマにどう対処するかべきか、
など。
このポイントの挙げ方や重み付け次第で、小沢にするべきか菅にするべきか、
結論は変わってくるだろう。

マスコミは話し合いになれば「談合政治だ」と叩くし、
選挙になれば「国民生活より政争優先か」と批判する。
このあたりのご都合主義というかブレというか、
「どないせえっちゅうねん」という思いは拭えんな。
結局、立場や前提を柔軟・無定見に変えることで、
如何ようにでも批判はできる、ということ。

以下、いくつかの論点についてちょっと整理。

「マニフェスト修正」について。
賛成する人が多いようなのだが(毎日新聞の世論調査)、
これは民主党に投票した人での調査結果なのだろうか。
民主党に投票しなかった人が「修正」を求めるのは、
自分の支持した政策を実現して欲しい、と思うだろうから、当然。
選挙での勝敗に関わらず、国民の利益になる政策をとるべきだろうが、
負けた側の声が容れられないことを
「政権の正当性がない」レベルの問題に拡張するのは行き過ぎだろう。
# 「世論調査では修正を求める声が大きかった」
 →「にも関わらず小沢が勝った」
 →「民主党は、国民の声から遊離した政党だ」
 てな印象付けをするための下準備か?

そして、「マニフェスト見直し」に賛成する人にしても、
「全部やめろ」ではないだろう。
自分が賛成できる項目は継続し、反対する項目は見直せ、というだけのことだろう。

やはり、「マニフェスト選挙」なんてのは偽りなのだろうな。
マニフェストを見て選んだ訳ではないし、
マニフェストの達成状況を見て次回の選挙の投票行動を決める気もない。
仮に有権者がマニフェストを基準にして民主党を選択した、という建前からすれば、
「マニフェストを見直す」と言いつつ、解散せず政権に留まる菅のあり方には、矛盾があるだろう。
ただ、そこまで「矛盾している」「なぜ解散しない」と言う民主党支持者も少ないようだからなあ。


ちょっと別の話。

「敗れれば離党」なんて話が出ている。
ありえる話ではあるが、
だからと言って「離党されたくないから勝たせる」は違和感がある。
それは声の大きな、力の強い、ワガママな人間が勝つ、ということであり、
政党の自治としては悪い状態だろう。
実際のところ、今の政党交付金制度(参考:wiki)を考慮に入れると、
多人数を率いての「離党」はあまり現実的でない気がするのだが。


…書いたポイントについては、少し整理できたか。
私は別にサポーターでも何でもないので、
「どちらに入れるか」決断する必要はない。
ただ、今回の選挙結果は今後の政治や生活に大きな影響を与えるだろう、と感じるので、
もう少しいろいろ考えていきたい。

特に行政・公務員の改革について。
政権交代を奇貨として、なお膨張を続けるようだし。
概算要求:総額96兆円台後半 過去最大規模に - 毎日jp(毎日新聞)
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転換点の覚悟

2010年08月23日 08時22分39秒 | 政治
少し前だが「自民党政治の終わり」(野中尚人)読了。
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この本を読んだのは、
「政権交代したが、結局自民党的なものが残っている(下手すりゃ酷くなっている)」
という感覚があり、
その「自民党的なもの」の根源がどこにあるか、を考えたかったから。

この本は政権交代より前に書かれているものなのだが、
小泉改革や小沢の小選挙区制導入、
元々の政策決定過程における与党自民党のシステムや官僚との相互依存体制について
分かりやすく説明されており、
考える端緒として良い本だと感じた。
歴史的な比較、海外との比較なども参考になる。
このあたりはどこまで妥当か、他の本を読んでおく必要はあると思うが。

私の印象に残ったのは、
戦後の政治体制は基本的に、パイが増え続ける前提で、
その増えた部分をどう分配するか決定するために作られている、ということ。
そこから、現状についていろいろ考えることができた。

パイが増える状況であれば、
既存の受益者の権益を損なうことなく、何か新しい施策を講じることができる。
調整のポイントは、新規の権益を求める個人・集団の中から
誰に、どの程度分配するか、ということになる。
分配されなかったメンバーも、さほど影響を受ける訳ではない。

しかし、パイが変わらない状況で新しい施策を講じようとすれば、
既存の受益者から取り上げて、それを分配せざるを得なくなる。
あるいは国債を発行して見かけ上パイを増やして、
未だ見ぬ将来世代から取り上げて分配するか。

現在の政治体制は、この「既得権益者から取り上げる」際の判断基準や、
それを作り、実行していく思想・体制を欠いているように感じる。
結果、声の小さい、影響力の弱い部分にひずみが来ているのではないか。

政権交代から1年。
このあたりの考え方や体制の転換が必要だと思うのだが、
どうも民主党全体としては、その覚悟が不足しているように感じる。
有権者のレベルが
「自己の既得権益を無条件に承認してくれる人に投票する」程度であれば、
このあたりに触れないのは「選挙に勝つ」目的に適合しているのかも知れないが。
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民主党の敗北、自民党の退潮

2010年07月20日 07時41分58秒 | 政治
参院選:自民「勝利」に酔えず 得票数は民主下回り - 毎日jp(毎日新聞)

参議院選挙が終わって1週間。
「自民党が勝利した」みたいな話ではあるが、
比例代表では民主党の後塵を拝している。
結局、公明党などの支援を受けて「小選挙区」で勝ったから
議席数で勝利できた、というところだろう。
# 「選挙区は自民党、比例代表は公明党」と言ったために、
 比例代表の票が減った要素も多少あると思うが。

例えば、今回の比例代表の得票で総選挙をやればどうなるか、
シミュレーションがあったので紹介。
衆院選は民主305議席? 衆院選シミュレーション - 47NEWS(よんななニュース)

これは「自民と公明が選挙協力をしない」前提だが、
それでも今の民主党の状態を見て「300議席以上獲得」と言われるとなあ。
いかに「小選挙区制」による結果が微小な差を拡大するか、
言ってしまえば民意を反映しないか、よく分かる。

仮に全議席比例代表制で選出したら、参議院の議席割りはどうなったか。
ネットで見つからなかったので、自分で計算してみた。
(得票データは選挙:参院選 比例代表の開票結果 - 毎日jp(毎日新聞)より)

政党名得票数計算上の議席数実際の議席数議席数差異
民主18,450,1404044+4
自民14,071,6713051+21
みんな7,943,6501710-7
公明7,639,432169-7
共産3,563,55773-4
社民2,242,73642-2
たちあがれ1,232,20721-1
改革1,172,39521-1
国民1,000,03620-2
創新493,61910-1
女性414,963000
幸福229,026000
合計  58,453,432121121-

少なくとも、消費税増税に賛成する党が「4分の3を占める」よりも、
「2分の1は超える」方が
感覚には合うと思う。

民主党が敗北したのは確かだが、
自民党が勝った、と言われると違和感が残るなあ。
まあ、この「勝利」に目が眩んで、
改革の手を止めた自民党が崩壊すれば、
それはそれで悪くないのだが。
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【メモ】参議院の定数是正試算

2010年07月12日 21時20分41秒 | 政治
参議院選挙が終わった。

結果についてはまた考えるとして、
「定数格差」について少し考えてみた。

今回、「違憲状態」という判決が出ているにも関わらず、
結局「1票の格差」は5倍を超える状態になったらしい。

私はそもそも「小選挙区」は死票が多く、民意を反映しない、と考えるので
賛成できないのだが、
試しに選挙区の定数の見直しをやってみた。

都道府県単位の選挙区、という前提。
今回有権者数が一番少ないのは鳥取県なので、
それを基準に計算。
ここでの「案」は、
1.鳥取県の有権者数に対する各都道府県の人口の比率を計算
2.それを2で割って小数第一位を四捨五入
したものを定数とする、というもの。
鳥取県の定数が、「1を2で割って0.5→それが四捨五入されて1に戻る」のがミソ。
(※3年に1回選挙があるので、実際にはこの倍の議員数になる。)
計算上、1票の格差は3倍にならないはず。

【人口の根拠資料】
総務省|第22回参議院議員通常選挙結果
2. 選挙人名簿及び在外選挙人名簿登録者数関係 (1) 市区部町村区分別・男女別

都道府県有権者数現状案(2で割って四捨五入)
定数有権者数/議席格差定数有権者数/議席格差
北海道4,621,1189.4722,310,5594.745924,2241.89
青森県1,163,3312.3811,163,3312.3811,163,3312.38
岩手県1,111,0522.2811,111,0522.2811,111,0522.28
宮城県1,915,5013.932957,7511.962957,7511.96
秋田県930,8921.911930,8921.911930,8921.91
山形県970,3871.991970,3871.991970,3871.99
福島県1,665,4113.412832,7061.712832,7061.71
茨城県2,437,0525.0021,218,5262.5021,218,5262.50
栃木県1,637,8933.3611,637,8933.362818,9471.68
群馬県1,636,1303.3511,636,1303.352818,0651.68
埼玉県5,841,78111.9731,947,2603.996973,6302.00
千葉県5,071,91410.4031,690,6383.4751,014,3832.08
東京都10,695,23421.9252,139,0474.3811972,2941.99
神奈川県7,328,01815.0232,442,6735.018916,0021.88
新潟県1,973,6854.052986,8432.022986,8432.02
富山県906,8291.861906,8291.861906,8291.86
石川県948,9601.951948,9601.951948,9601.95
福井県655,9641.341655,9641.341655,9641.34
山梨県705,9021.451705,9021.451705,9021.45
長野県1,766,6973.622883,3491.812883,3491.81
岐阜県1,694,9403.472847,4701.742847,4701.74
静岡県3,090,6896.3321,545,3453.1731,030,2302.11
愛知県5,855,24712.0031,951,7494.006975,8752.00
三重県1,511,0133.1011,511,0133.102755,5071.55
滋賀県1,109,8842.2711,109,8842.2711,109,8842.27
京都府2,107,6174.3221,053,8092.1621,053,8092.16
大阪府7,123,92114.6032,374,6404.8771,017,7032.09
兵庫県4,561,8269.3522,280,9134.685912,3651.87
奈良県1,158,2672.3711,158,2672.3711,158,2672.37
和歌山県851,8231.751851,8231.751851,8231.75
鳥取県487,8941.001487,8941.001487,8941.00
島根県596,4841.221596,4841.221596,4841.22
岡山県1,583,0483.2411,583,0483.242791,5241.62
広島県2,334,8284.7921,167,4142.3921,167,4142.39
山口県1,214,5042.4911,214,5042.4911,214,5042.49
徳島県661,3861.361661,3861.361661,3861.36
香川県833,0501.711833,0501.711833,0501.71
愛媛県1,202,8812.4711,202,8812.4711,202,8812.47
高知県643,9851.321643,9851.321643,9851.32
福岡県4,117,5908.4422,058,7954.2241,029,3982.11
佐賀県691,5311.421691,5311.421691,5311.42
長崎県1,182,9082.4211,182,9082.4211,182,9082.42
熊本県1,495,3123.0611,495,3123.062747,6561.53
大分県995,2502.041995,2502.041995,2502.04
宮崎県937,7911.921937,7911.921937,7911.92
鹿児島県1,406,1052.8811,406,1052.8811,406,1052.88
沖縄県1,080,3832.2111,080,3832.2111,080,3832.21
合計104,513,908-731,431,6975.01110950,1262.88


個人的には、そもそも20倍以上の人口格差があるのに、
「1都道府県1選挙区」なんて無理な話。
全国で1選挙区の比例代表制のみにしたら?と思うのだが。
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混迷

2010年06月02日 09時21分01秒 | 政治
<首相進退>継続協議に 「小鳩」続く神経戦

首相が退陣する/退陣しないを巡って密談が繰り広げられているようだが、
退陣した方が良いかしない方が良いか、
私自身が判断付きかねているところ。

ちょっと、うだうだと。

私の感覚では、まず、自民党政権に戻したいとは思えない。
情報独占、民意を離れた暴走、お手盛り、といった官僚機構の閉鎖性やそこから生じる問題は、
ようやく問題認識ができつつある状況で、まだ解決していない。
ここで自民党政権に戻すと、また同じことが起こるだろう。
# まあ、「お上に唯々諾々と従う」非民主主義国の国民には
 そんな政権が相応しいのかも知れないが。

では現状の民主党のままで良いか、というと、そうも言えない。
一つは、小沢の「選挙に勝つ」ための方法が自民党同様、
利権をばら撒いて票を買うやり方であるから。
1票の格差のおかげで価値が水増しされている地方で、
自民党から票を奪って民主党に入れさせようとする小沢の戦略は、
国民が「利益を多く供与してくれる党に投票するバカ」である前提では
選挙に勝つために正しい方法だろう。
ただそれは、結局不急の公共事業や補助金を増やし、
借金を後世代に先送りするものになるから、
私は反対。
また、鳩山の言葉の軽さ、判断の拙さも、
野党党首としては兎も角、首相としては不適任だと感じる。

そう考えると、鳩山も小沢も辞任するのが良いのかな、と思わなくもない。
ただ、そのために自民党が勝つことになっては、
結局元も子もないことになるのでは、という恐れがある。
まだ「政権交代」による実験は終わっていないと思う。

また、「民主党下ろし」で情報操作した大マスコミの思惑通りに
鳩山・小沢が辞任する、というのも
結局国民がマスコミの言いなりになっているようで、非常に腹立たしい。
# 私は、政権交代後に最初にやるべきなのは、
 記者クラブの持つ特権を全て取り上げることだ、と思っていたのだが。

ラディカルに「岡田首相」というのも、
党内で対立が広がり、
結果として自民党が勝ったのでは何にもならんし、というところ。
総選挙を経ずに首相交代するのが適切とも思えないが、
かと言って解散するとまた自民党政権に逆戻りし、
官僚独裁が継続する恐れがあるし。

難しいところだな。
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普天間問題について

2010年05月29日 05時17分46秒 | 政治
普天間問題 鳩山首相が陳謝、続投表明…記者会見(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

今回の「普天間移設」(「移設」という表現そのものにも偏向があるが)を巡っては、
日本の民主主義の未熟さや、
政治が二流だという事実を
改めて感じざるを得なかった。

私の根本的な考えは、以前に書いた時から別に変わっていない。
根本の議論を忌避するな - 朝寝-昼酒-夜遊
やはり議論が質・量ともに不足していると思う。

民主主義が未熟、というのは、
「議論せずに、今まで通り沖縄県民の意思なんか無視して押し切れば良かった」という
自民党や読売のような言動が罷り通ることであり、
「沖縄はダメだ」と叫ぶだけで、
せっかく国外の代替地があり得たにも関わらず
党内や政権内でそれをアピールしたり、意思統一したりすることができず、
結果として党首が内閣から追い出された社民党の状態から感じた。
# 後者は、これまでの沖縄の状態に対する抵抗と考えると、
 やむを得ないとも感じるのだが。

基本的に、民主主義は声の大きさで勝負するものであってはならない、と思う。
対立があったとしても、どこかで価値観や目標の一致はあるはずであり、
そこへ至る過程や現時点での優先順位の判断が異なるものなのだと思う。
私は、それが民主主義を成立させる前提となる認識だと感じている。
対立する中にも共通点や一致できる点はある、という認識があればこそ、
議論の余地も出てくるし、止揚することもできる。

今回の普天間の件にしても、
沖縄(日本)に米軍基地がなく、
日本が安全であり、かつ日米関係が親密なのがベストな状態、
という目標は共通なのではないか。
あとは、そこに至る過程や現時点での沖縄の状態などを斟酌し、
優先順位を決めていくこと。
このあたり、議論して一つの結論を作っていける状態にはなっていなかった。
それぞれ「相手と議論する余地なし」と考え、
自分の立場から主張していたようにしか見えない。
個人的には、「議論せず押し切ってしまえ」と罵声を浴びせる連中がいたから、
「あくまでも反対」と叫び返さざるを得なかったのだろう、と感じているが。

政治が二流だ、というのは、
ビジネスの世界では当然である(と思っているのだが)
「スケジュール管理」とか「タスク管理」が全く出来ていない、ということ。
鳩山は何故「5月末解決」と言ったのか?
それは可能だと思ったのか?
タスクを洗い出し、それぞれのタスクにどれくらい時間がかかる、
だからここに納期設定する、と考えるものだと思うのだが、
そのような過程を踏んだとは思えない。
交渉事である以上、100%予定通りにいかないのは当然だが、
タスク別のスケジュールがないと「どれくらい遅れているか」は分からないし、
遅れた理由も説明できない。
結果、今回のように、
当初適当に言った納期に合わせて低品質なものを納品してしまう。
もしかすると、受領拒否されるかも知れないし。

勿論、今まで何もしなかった自民党政権よりは遙かにマシだろう。
それを「自民党政権ならば、こんなにゴタゴタせずに片付けられた」と言うのは
議論せず、密室で話を進めれば良いと考える非民主主義的な連中の妄言。
ただ、もう少しどうにかできたのではないか、
期待し過ぎていたのかな、というのが正直なところ。
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我利我利亡者

2010年05月15日 08時05分50秒 | 政治
昨日の投稿「親の因果が子に報いるのか」の続き。

人間は主観的であり、
与えた恩や受けた仇は大きく、
受けた恩や与えた仇は小さく評価するもの。
国債を発行して、自ら「国家破産」の責任を取らない連中は、
「日本をこれだけ立派な国にしたのは俺たちだ」と与えた恩を過大に評価し、
「これくらいの我利、構わないだろう」と与える仇を過小に評価していると思う。
あるいは、後世にツケを回して今を楽しむことを
「我利」とすら感じていないのかも知れない。

「負担増はイヤだ」「年金カットはイヤだ」「既得権益は放棄しない」なんて主張する。
パイが限られている以上、こんなことは普通は不可能。
それを可能にするために、
現役世代の保険料をアップさせたり、国債をジャブジャブ発行したりする。
でもこれは先送りでしかない。
しかも熨斗ではなく利子付けて。

後始末は誰がすると思っているんだ?
「自分がしない」としか思っていないのでは?
それは「我利」だろうが。

…まあ、こんな亡者どもが、(彼らが批判するところの)
「戦後民主主義教育」による成果物であり、
一つの帰結なのかも知れませんがね。
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親の因果が子に報いるのか

2010年05月14日 20時11分51秒 | 政治
私は昔から、並行して何冊か読み進めるクセがあるのだが、
最近「国債」や「公共事業」に関する記述のある本が重なった。

※画像をクリックすると「楽天」のページに飛びます
●「2011年 金利敗戦」(森木亮)


●「競争と公平感」(大竹文雄)


●「公共事業の正しい考え方」(井堀利宏)(これは読んでいる途中)



「競争と公平感」なんかは、
別にそれをメインで取り上げている訳でもないのだが、
どうしても意識がそちらに向いてしまった。

時あたかも。
「国債44兆円以下」民主に波紋、参院議員反発(読売新聞) - Yahoo!ニュース

今の公共事業は、昔に比べて、かけるコストに比した便益は落ちている。
それは、東海道新幹線と新たに作られる九州新幹線・北陸新幹線を比べても、
あるいは東名自動車道と対面通行の地方の高速道路を比べても明らかだろう。

もちろん、短期的な費用対効果だけで判断するものではない。
しかし、限られた予算の中で何を優先するか、
あるいは限られたお金を公で使うのか、民間に任せるのか、を考える上で
費用と効果、意義は検討するべきだろう。
そのあたりが充分に検討されず、
「既に決まっているから」とか
「地方の建設業者がつぶれてしまうから」といった既得権益、
さらにはそれが「票」につながる、という意識で推し進めているように見える。

しかも、「国債」を多用している。
これはゴマカシ。
「限られた予算」の制約を取っ払い、「どちらの事業を行うか」の選択から逃げ、
どちらもやっていい顔をする。

しかし、その尻拭いは誰がすると思っているのか?
将来世代に対して無責任な政治家、そしてその「いい顔」だけを見て支持する人間、
全てが将来の世代にツケを回そうとしている。同罪。

私にはそのあたりで閉塞感がある。
「死に逃げ」した親世代の借銭に押し潰され、
その後始末のために働き、疲弊する(さして先でもない)姿が見える。

# 今、少子化が進んでいるのも、
 自分たちで拭いきれない、上の世代の尻を
 次の世代に拭かせるのが申し訳ない、と感じているからかも知れない。
 「世代の意識」てなものがあるかどうか分からないが。
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根本の議論を忌避するな

2010年05月03日 08時53分05秒 | 政治
<普天間移設>首相と徳之島3町長の会談、7日で調整(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

5月末が迫っているが、解決するとは思えない。
マスコミなどの妨害があったにせよ、
工程の洗い出しやスケジューリングなど、
基本的なプロジェクト管理ができていたとは思えん。
行き当たりばったりの結果、時間切れ、という印象は拭えないな。

議論を見ていると、「在日米軍の役割」について共通認識がないまま進んでいるように思う。
そもそも、日本の防衛のために駐留している、と認識するのか、
それともアメリカの世界戦略の一環で日本に在留しているのか。
前者ならば「迷惑な施設だが必要なので、我慢してくれ」という話で、
「では、どの地域に我慢してもらおうか」とか「我慢してもらう代わりにどうするか」とか、
「日本の仮想敵国はどこか、では場所はどこにするか」という議論になってくる。
後者だと「アメリカの世界戦略と、日本の安全保障とはどのような関係か」とか、
「アメリカと今後どのように付き合っていくのか」とか、
「今の日本の負担をどうするか」とか
「日本から出ていってもらおう」という議論も出てくる。
(韓国やフィリピンで撤退したのは、国民がこのあたりから声を上げたからだと思う)

そのあたり、根本の認識やその違いへの意識が欠落しているので、
話がかみ合わなかったり、
議論を避けて適当に移転先に声を掛けまくることにつながっているのではないか。

社民党と民主党では、このあたりの考え方が違うだろうし、
そこに沖縄県民の生命の恐怖や
「沖縄に置いておけば良い」という戦中のような沖縄を捨石にする安易な発想への怒り、
様々な利権などが絡んでくるから
「在日米軍の役割」の認識が固まったからと言って単純に結論に達することはできないだろうが、
だからといってこの根本の問題に関する議論は忌避すべきではないと思う。
# 私は橋下は嫌いだが、
 彼の発言は、指摘すべきところを指摘していると思う。
 基地問題で全国的な取り組み必要と橋下知事 - MSN産経ニュース

根本の議論を抜きにして、
「絶対にイヤ」という声だけで考えていっても
適切な結論に達するとは思えない。
結局どこに対しても「移転する」正当性がないため話が進まず、
現状のまま、街中に危険な普天間が残って終わる、ということになってしまうのでは?
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小沢1人に頼らなくてもやっていける体制

2010年02月10日 06時53分15秒 | 政治
「脱・小沢に踏み切るべき」民主・玄葉氏が月刊誌に見解(朝日新聞) - goo ニュース

「文芸春秋」なんて読まないが、
これを見る限りは、ごく当然のことだと思う。
# 「小沢1人に頼らなくてもやっていける体制」を
 「脱・小沢」と呼ぶことには違和感がある。
まあ、それすら言えないのだとすると、
民主党内の空気は悪いのだろう、と感じてしまうが。
そのように感じさせるのも、権益ずぶずぶマスコミの世論誘導なのだろう。

組織は、メンバーが(それがトップであっとしても)一人抜けたところで、
相変わらず存続していかなければならない訳で。
1メンバーが持つ能力・経験は
組織全体のために生かされなければならないし、
継承を意識しなければならない。

このあたり、小沢の行動には違和感がある。
自分の能力・経験などを組織に還元せず抱え込み、
それを自分の権力の源泉にしているように見える。
# 田中角栄だって自派閥の人間(竹下、小沢など)には、
 そのあたりを「帝王学」として伝えていたと思うのだけど。

結局、この状況は民主党が「小沢次第」であり、
「個人商店」から脱皮できないことにつながるのではないか。
私はそれは、民主党にとってマイナスだと思う。
「経験が豊富だから」と任せるのではなく、
その能力や経験を組織に還元させ、
小沢がいなくても政党として存続できる体制を作るべきだろう。
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