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日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

忠臣蔵特集

2007年12月23日 22時15分38秒 | 歌舞伎・文楽
国立劇場で「忠臣蔵特集」を見てきた。

12時開演だったので、
それまでにCDを借り替えようと高田馬場の新宿区中央図書館へ。
それはいいのだが、食事で「日高屋」に入ったのは失敗やね。
うっかり、午前中から生ビールとレモンハイを飲んでしまった。
まあ、うつらうつらしながら見る芝居も結構。

「堀部彌兵衛」。吉右衛門の彌兵衛、歌昇の安兵衛。
彌兵衛が、高田馬場の敵討ちで活躍した安兵衛を
何とか婿養子にしたい、というお話。
特に中身はないが、気楽に見られる。

「清水一角」
最後の場面がよく分からん。
赤穂義士の討ち入りが始まっているのに、
染五郎の一角のところに、歌六の丈左衛門(吉良の家臣。一角の同役?)が
槍を持って襲いかかる、という設定なのだが、何なんだ?
そんなことをしている場合ではないだろう、と思うんだが。

あと、立ち回り(やりながら袴をつける)はウケていたが、
足の動きが時代物の動きとは違う。
染五郎はもっときっちりできる人だと思っていたのだが、
今回は失望。
狂言が悪いのかも知れないが。

「松浦の太鼓」
私、歌六って上手いと思わないのだが、
今回もいろいろそこで引っかかった。(清水一角もそうだけど)
歩き方を含めて、雰囲気に乏しい人やね。

「松浦の太鼓」は、以前に勘三郎でも見ているのだが、
吉右衛門のはそれに比べて「大名」としてのベースがあって良い。
もちろん、世間知らずの殿様、の雰囲気はあるのだが、
「バカ殿」ではない感じ。
(勘三郎のは少し崩し過ぎていて、話し方などに「愚か者」を感じた)
良かった。

松浦の殿様が聞いた「山鹿流の陣太鼓」と
清水一角が飛び起きる元になった太鼓は同じものを指すのだが、
そのあたりは「忠臣蔵特集」として演目を並べた効果だろう。
面白い企画だと思う。
コメント
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