未明に外房のいすみ海岸に着き朝日が昇るのを待った。
空には雲一つ見えずきれいな日の出が期待できた。
やがて水平線の彼方に朝日が顔を出した。
通称「雀島」は大小二つの島からなっている。
島とはいえ片方は小さく地元では「夫婦岩」とも呼ばれる。
だんだんと朝日が昇ってくると辺りに霧がたち始めた。
時間が経つにつれて霧がますます濃くなってきた。
朝日も濃霧に霞んでまるで月夜のように見えた。
この日は朝の気温がかなり低くて海水温も前日より下がり
朝日に照らされて気温はしだいに上昇し
その温度差が大きくなり濃霧が発生したのではないだろうか。
このような現象を目の前で実際に見るのは初めてだった。
波打ち際を動き回り夢中でシャッターを切り続けた。