東京上野動物園脇の上野東照宮ぼたん苑出口から参道に出ると、正面に写真のような立派なモニュメントがある。いつも上野の森へ出かけるときには東照宮にも立ち寄り、このモニュメントの前で生まれ育った故郷広島と、これまでに何度か旅したことのある長崎のことを思い立ち尽くして祈りをささげる。平和を祈る折鶴に囲まれた中央の平和を象徴する鳩の中で「核兵器をなくし永遠に平和を誓う広島・長崎の火」が燃え続けている。このモニュメント脇の案内ボードには、その由来が詳しく記されている。
『故山本達雄氏が、被爆した広島の焼け跡から故郷福岡県星野村(現八女市)に持ち帰った「平和の塔」の「原爆の火」と、長崎の原爆瓦から採火した「長崎の火」を合火して長年燃やし続け、星野村はそれを受け継いで村人の協力によりこの火を「平和の火」として今日も灯し続けています。昭和63年に3000万人の「広島・長崎からの平和アピール」署名と共に「平和の火」が国連に届けられ、同年「下町人間のつどい」の人々はこの火を上野東照宮境内に灯し続けることを提唱し、嵯峨宮司は心から賛同してモニュメントの設置と「平和の火」の維持管理に協力することを約束された。そして1989年に「上野東照宮境内に広島・長崎の火を永遠に灯す会」が結成され、数万人による草の根運動と募金により、1990年モニュメントが完成した。』(一部割愛)
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