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甲府市の市民レポーターがこうふの話題をお届け!

ああ極楽、極楽~♪まちの銭湯「ふじ温泉」へ行ってきました★

2021-09-22 13:41:42 | 紹介

~本と歩こう(27)~


こんにちは。市民レポーターの 杉浦玲子 (すぎうら れいこ)です。

 

9月の第3月曜日は敬老の日。

毎年この時期に行われる老人週間の高齢者無料入浴について、「ふじ温泉」(甲府市住吉4-13-1)の二代目当主、古屋育男(ふるや いくお)さんにお話を伺いました

「敬老の日」の無料入浴は、20年ほど前から行われているそうです(通常料金大人430円)

今年は、9月20日(月・祝)に、市内8カ所の銭湯で開催されました(『広報こうふ』9月号10ページ掲載)。

「健康入浴促進事業として、市と連携してやってるよ」

と、気さくに話してくださった古屋育男さん

妻の和代(かずよ)さんと二人で銭湯を切り盛りしています。

 

「毎年老人無料の日は、いつもと違うお客さんが来てくれるよ。

銭湯の良さを知ってもらって、続けて来てくれるといいね」と仰っていました。

開業しておよそ50年ふじ温泉。後を継ぐきっかけは、お父様の急逝だったそうです。

「“地域のコミュニティの場になるように”とこの温泉を始めた親父が、すぐ心筋梗塞で亡くなってね。それからは無我夢中で、あっという間に50年経っちゃった(笑)」

最盛期には市内に70~80軒もあったという銭湯。利用客の減少や後継者不足が課題となっているようです。

「大型施設の浴場に行くお客さんが増えたからね。設備を新しくしようにも、均一料金の銭湯は値上げできないし。泉質は本物の温泉でも、燃料代がかかるから、若い人が“新しく銭湯を始めたい”と言っても勧められないね」

 

そうは言っても、人と人とのつながりを大切にする場として、銭湯のあり方を模索する古屋さん

「今はコロナ禍で厳しい状況が続いているけど、感染対策をきちんとして、また無尽会や同級会で銭湯を使ってもらいたいね。大きい湯舟に入って、あいさつや情報交換をして、お互い健康になって。みんなで元気に仲良くなってくれればといいと思うよ」

長年通っているというご近所の常連客(70代男性)が、お風呂上りに話してくれました。

「家の風呂には入らなんでね、ここの風呂でないと疲れがとれんだよ。もう生活の一部になってるから。家に帰って、あとは寝るだけ(笑)」

 

取材の後は入浴タイム。「やまなし立ち寄り百名湯」にも選ばれている「ふじ温泉」の泉質は、少し黄色味があり、肌当たりがやさしく、じんわりと温まる感じでした。

ああ極楽、極楽~

みなさんも、たまには銭湯の湯舟で、心と身体をゆったりと休めてみませんか?

昔も今も、銭湯はいつでも、私たちが来るのを待っていますよ★★★

 

~本と歩こう㉗~

『銭湯空間』 今井健太郎著 KADOKAWA(2020年)

※表紙画像は出版社の許諾を得たものです

 

「銭湯は、私の人生にとって、欠くことのできないもの。そして、至福の時をもたらしてくれるもの。」

(ステファニー・コロイン)

 

今回は、銭湯と出会って、人生が変わった人の本を紹介します。

フランスからの留学生だったステファニーさんは、銭湯に魅了されて、いまや「銭湯大使」に。

今井健太郎さんは若い頃、銭湯通いで「仙人」と出会い、銭湯専門の設計士になりました。

どちらの本も、著者の「銭湯愛」が、あふれんばかりに伝わってくる本です。

みなさんもお気に入りの銭湯を探してみてください

 

―取材へのご協力、ありがとうございました―


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