◆荒川ダム編◆
こんにちは。今年度の市民レポーター、「かずさん」こと武田和巳(70才)です。
私は2022年10月で市のホームページに掲載されている『甲府市ウォーキングマップ』31地区のコースを歩きブログにまとめました。
引き続き“健康のために甲府の街を散歩しながら、新しい発見をする”を目標に甲府市の魅力をご紹介していきます。
甲府市31地区コースのブログはこちらにまとめて掲載されています。是非ご覧ください。
****コースの紹介****
広報誌2024年2月号記事の取材で、能泉地区にある「荒川ダム」を訪問しました。
今回、普段の見学ではあまり行かない場所を特別に見学させていただき、広報誌では紹介しきれなかった「見所」をブログにまとめました。。
能泉地区の「かずさんの街散歩vol.23」はこちらをご参照ください。
荒川ダムの諸元などは、山梨県ホームページ「ようこそ荒川ダム管理事務所へ」をご覧ください。
2023年12月20日に訪問しました。
荒川ダムは甲府市等の小学4年生が見学することが多く、ご存じの方も多い場所だと思います。私は普段近くの道路から荒川ダムを見ていましたが、ダム下流側のダム真下から約88mの高さのダム堤を見上げたく、事前に事務所の許可を得て今回案内して頂きました。
集合は「荒川ダム管理事務所」なので、ダム堤頂を進みます。
管理事務所にて、荒川ダム管理事務所の常盤様から簡単にダムの説明を受け、早速ダムを真下から見上げに行きました。ダム堤下流側にある斜度30度ほどの階段を88m下まで下りていきます。およそ360段ありました。石積みに使われている石は、近くの「原石山」を一山爆破粉砕して出た石との事です。
この後、ダム建設工事の際、荒川の流れを迂回させていた仮排水路に向かいます。
この先で、ダム真下の「監査廊」にぶつかり左折し、西側(管理事務所と反対側)に進みます。「監査廊」はダムの漏水等の保全調査に使うそうです。監査廊中間点で常盤様よりダムの構造を説明していただきました。
ダム堤頂まで一気に上る斜度約45度、約350段(タワマン20階以上相当)の梯子のような急階段。小学生の見学コースではこの階段の上部から下を覗き、必ず「ウォー!」と歓声が上がるそうです。
さすがにこの階段は上り切れないので、途中に踊り場のある東側の階段で事務所に戻ることにしました。しかし、こちらも斜度約45度の急階段で、最初の踊り場までは約180段(10階以上相当)あり、一瞬上り切れるか不安がよぎりましたが、「上るしかない!!」。ちなみに高さ60m以上、20階建以上をタワマンと呼ぶそうです。
必死の思いで無事階段を上り切り、能泉湖が一段ときれいに見えました。
見学を終えて、事務所で「荒川ダム開発の記録」を約30分のDVDで視聴しました。
ダムに沈む前の川窪の様子、原石山を発破で一瞬にガレキにする映像、ダムコア部の下部を手作業で粘土を敷き詰めている様子、ダムの石積みを大型トラックで積上げている様子等はどれも貴重な映像です。荒川大橋は建設当初は白色でした。
その後、更にダムについての説明を受けました。
荒川ダムの果たす役割は、
①洪水の調節 ②流水の正常な機能の維持 ③上水道用水の補給 ④管理用発電
との事です。
暴れ川と呼ばれた荒川流域の甲府市、甲斐市、昭和町、中央市の水害を防ぐ事が最大の目的で建設された事を初めて知りました。
また、常盤様より
「ダムのある川は洪水調整で大量の水を放流することがあり、その時はサイレンで知らせる。」ので、大人も子供も知った上で川遊びをして欲しいとの事でした。
また、5月頃、6月頃にはダムからの放流が見られるそうです。
**** 見学の感想 ****
荒川ダムは甲府の水瓶と思っていましたが、実は洪水対策なども目的として作られたダムでした。念願のロックフィルダム型式のダム下流側からダムを見上げることができ、大満足でした。ただ、安易にダムを下りたはいいけど、帰りの急階段を目にしたときは、いくばくかの後悔がありました。最後の方は10段上って一休みしながら無事に上り切りましたが、ふくらはぎがパンパンに腫れて数日痛かったです。常盤様をはじめ職員の方は保全活動で苦も無く上り下りしているそうです。今回の見学コースは約3,600歩でしたが、それ以上に脚に来た散歩でした。脚に自信のある方は、荒川ダムを真下から眺めるのはいかがでしょうか。
PS
①頂いた荒川ダムのダムカード。
②ダムの構造図。
③下流の警報推移観測局のある万年橋と金石橋。