◆「米倉山太陽光発電所」と「ゆめソーラー館やまなし」(『広報こうふ』10月号こぼれ話)◆
こんにちは。市民レポーター「かずさん」こと武田和巳(67才)です。
『広報こうふ』10月号の「とびだせ!市民レポーター!」で、「米倉山太陽光発電所」と「ゆめソーラー館やまなし」を取材しました。
今回の街散歩は“番外編”として、広報誌に載せきれなかった施設の魅力を紹介します。
**** コース(施設)の紹介 ****
今回のコースは、<「米倉山太陽光発電所」と「ゆめソーラー館やまなし」>です。
①訪問したのは、猛暑日が続いた8月13日(木)。
中道地区の下向山町にある「米倉山太陽光発電所」と「ゆめソーラー館やまなし」をめざして出発!
笛吹ラインからシルクラインに入り案内標識に従って山道を進んでいくと、太陽光パネルがたくさん設置された施設が見えてきます。
②この日は連日の猛暑で、電光掲示板に表示された気温は34.2℃、発電電力は7,093kW(最大出力10,000kW)でした。
※メガソーラーとは:出力1,000kW(1MW)以上の大規模太陽光発電システムのこと。米倉山太陽光発電所は、10,000kW(10 MW)のメガソーラー。2020年8月7日付の山梨新報によると、山梨県内のメガソーラーは62件(2020年3月末時点)が稼働しているようです。
③施設を案内してくださったのは、山梨県企業局電気課の高野武さんと坂本正樹さんです。
まず、「ゆめソーラー館やまなし」から見学。
④「ゆめソーラー館」は、「太陽エネルギーゾーン」と「山梨のエネルギーゾーン」があります。最初に登場するのは「太陽エネルギーゾーン」。
映像を使って、太陽に関するさまざまな情報を知ることができます。
⑤続いて「山梨のエネルギーゾーン」へ。
ここには、山梨県の発電の歴史や、“脱炭素社会”をめざした「水素電力貯蔵装置」、「雨水を使った水力発電」、「超電導フライホイール蓄電システム」などのデモ機が展示されています。
⑥床は「すごろく」になっており、園児や小学生が遊びながら省エネなどについて学べます。
「クイズマシン」は、全問正解すると賞品がもらえます!
⑦高野さんによると、「ゆめソーラー館やまなし」で必要な電力は一般家庭4世帯分ほどで、「屋根の太陽光電池」、「水素電力貯蔵装置」、「雨水による水力発電」で必要電力をまかなっているそう。
地下100mまで埋めたパイプから、地下の温度である15℃得て、これを「ヒートポンプ」を使って熱交換して冷暖房に利用したり、熱交換換気扇、エコキュート、緑のカーテンなどを使ったりして省エネしているとのことで、それらのデモ機も展示されています。
⑧館内の見学が終わったら、外に出てみましょう!
「ゆめソーラー館」の隣には、山梨県産の杉材を使い、CLT※という工法でつくられた「サンシェードテラス」があります。
サンシェードテラスの中は、風通しがよく涼しかったです。
見学の際、お弁当を食べたり、休憩したりするのにちょうどいい場所ですね。
※CLT(Cross Laminated Timber:直交集成板)とは、ひき板を繊維方向が直交するように積層接着した重厚なパネル)
⑨続いて、展望台に向かって歩きます。
途中にヤギ小屋があり、ヤギが放牧されているのですが見当たりませんでした。
この暑さでどこか木陰で休んでいたのでしょうか?
(後日再訪し、会えました!)
太陽光パネルは、南向きに設置。
角度は、通常日本の緯度に近い30度を採用するそうですが、
夏期の発電アップと風圧の影響を軽減するために、ここは違う角度になっているとのこと。
さて、何度でしょう?
(正解は、『広報こうふ』10月号をご覧ください!)
**** 敷地内の施設、設備紹介 ****
**** 遊歩道 ****
「ゆめソーラー館やまなし」の右横からサンシェードを抜けると、遊歩道があります。
全長約700mのコースです。
**** 施設見学の感想 ****
<「米倉山太陽光発電所」と「ゆめソーラー館やまなし」>の見学は、太陽光発電や水素電力貯蔵システムなどの最新技術に触れる良い機会でした。こんな広大な敷地の太陽光発電所が甲府市にあること、さらに、山梨県が“脱炭素社会をめざし、自立分散型の発電と水素の技術開発進めている”ということを初めて知った貴重な街散歩でした。
「ゆめソーラー館やまなし」での展示は興味深いもので、内容もわかりやすかったです。
施設の周りの景色も、季節によって変化が楽しめます。
遊歩道では、植物や昆虫などの自然観察ができました。
高野さんも「せっかく身近にこのような施設があるので、ぜひ利用してください!」とのことです。
入館無料なので、ぜひご家族や友人と訪れてみてください。
高野さん、坂本さん、「ゆめソーラー館やまなし」の皆さん、ありがとうございました!
**** 水素・燃料電池技術の発展に尽力する山梨県!!! ****
2020年9月9日(水)、燃料電池の評価・解析などを手掛ける技術研究組合「FC-Cubic」(トヨタ自動車など25の企業と大学からなる組織)と山梨県は、組合の研究拠点を米倉山の県有地に移転させると発表しました。リニア中央新幹線の開業を見据え、水素・燃料電池の研究機関や関連産業などが集積する一大拠点をめざすそうです。
****【かずさんの 勝手に5段階評価☆】****
米倉山太陽光発電所
https://www.pref.yamanashi.jp/kg-denki/mega_solar.html
ゆめソーラー館やまなし
https://www.pref.yamanashi.jp/kg-denki/komekurayama_prshisetsu.html
https://www.pref.yamanashi.jp/kg-denki/documents/gaidebook1.pdf