石牟礼道子さんが亡くなられた。
水俣に寄り添い続けて 文学の力で
水俣病と原因企業を告発して 患者らの補償交渉も 熱心に支援した女性。
病苦も又のさり 迫害や差別されても恨み返すな のさりちおもえぞ(たまものだとおもえ)
昨日の天声人語で
熊本の方言(のさり)を目にする。
子供の頃
祖母 叔父叔母 両親からも耳にした言葉……のさり。
子供心に 悪いことを意味する言葉ではなく 恵まれていることを意味する言葉だったように思う。
のさりは 天から授かったもの。良いことも そうでないことも。
( 苦海浄土)は読んでいない。命の言葉を 噛みしめたい。