展覧会の絵

ピアノのレッスン室で ムソルグスキーの展覧会の絵が演奏されるのは 初めてのこと。

壮大なスケールの曲で おばあちゃん先生は 楽譜を見たこともない曲。

プロムナードが 次の絵に誘ってくれるし 絵と絵の間の歩みでもあり プロムナードが嬉しい曲。

オクターブに 大音量……ピアニッシモのトリルがいっぱいで難しそう。

キエフの大門の 鐘の音……

ピアニストは 50年前に… 50年前のおばあちゃん先生に 今日はレッスンやりたくないよう…と 泣いていた正子ちゃん。

そこで 正子ちゃんのお母様が 先生にお会いしただけで良かったね。今度又お願い致します。お母様の
深い愛情の中で育てられた正子ちゃん。

正子ちゃんの演奏を聴いて泣いたのは
おばあちゃん先生。

幸せの なみだでした。