見見楽楽 ~九州ぶらり放浪記~

おむすびころころ
鹿児島を中心にあちこち出歩いております。

下手っぴカメラマン3人紅葉を撮る…五家荘(八代市泉村)

2008年11月11日 21時45分24秒 | 訪ねたイイ所…熊本編

11月10日、仕事仲間の3人で五家荘に行ってきました。
同業者で友人のS島氏とH永氏から
「おまえだけあちこち撮影に行くのはズルい。どこか連れて行け」
…ということで、カメラ初心者3人組の五家荘紅葉ツアーです。

鹿児島→人吉→五木村まで2時間ちょっとです。
さらに、アップダウンの激しい狭い道路をトコトコ進みます。
途中、離合不能の狭い道がほとんどで、対向車が来たらバックしたり、
「スピード落とせ」の標識に「そんなスピード出せねえよ」と突っ込みを入れながらの走行です。


【五木村から五家荘へ】
五木村を過ぎればどこも紅葉、どこまで行っても紅葉、行けども行けども紅葉
上の写真のような紅葉の山と渓谷が延々と続きます。
杉の植林が一部ありますが、人の手の入らない山はすべて紅葉してます。
およそ、7時間五家荘を走り回りましたが、飽きるほど紅葉を満喫してきました。


『平家の子孫…緒方家』
五家荘は椎原村、久連子村、葉木村、樅木村、仁田尾村の総称です。
一般的に五家荘は平家の隠れ里として有名ですが、椎原村、久連子村、葉木村の3つが平家の子孫。(緒方家=おがたけ)
樅木村、仁田尾村の2つは、菅原道真の子孫の村と言われています。(左座家=ぞうざけ)
(あまり、菅原道真の方は知られていないが、平家より200年も前のお話)
どちらもどこまで事実なのかは不明ですが、この厳しい条件の地域に移住しなくてはならない事情はあったのでしょう。



この地域の小さな畑です。
水田はおろか畑もほとんどありません。
いまでこそ車が入れますが、この狭い道路も戦後のものでしょう。
過酷な生活が数百年続いたと思われます。




【樅木のつり橋】


【樅木のつり橋】


【梅ノ木吊り橋】
五家荘にはいくつかの吊り橋があります。
今は観光用に架け替えられていますが、以前は木と蔓(かずら)の橋で村人の生活道路だったようです。


手前右で写真を撮ってるおじさんはS島氏。
61歳ですが、仕事への情熱と好奇心は衰えません。尊敬する先輩です。
左のちょっと丸こい体型のおじさんはH永氏48歳。
体型以上に性格は丸いです。世界で5本の指に入る優しい人です。
表計算ソフト「EXcel」の達人でいつもお世話になってます。



【平家の里】


【平家の里】


【平家の里】


【平家の里】
手付かずの自然の紅葉が多い中で、唯一観光地化された紅葉スポットです。
五家荘の歴史資料館と能楽の舞台があります。



【せんだん轟】


【せんだん轟】


【せんだん轟】
日本滝百選のせんだん轟の滝です。
高低差70メートルの美しい滝です。
三脚を忘れて手持ち撮影。滝撮影の定番『絹の糸のような水の流れ』は残念ながら…



15年前にも五家荘を訪ねたことがあります。
当時は、今以上に道路も悪く、五木村までも2時間くらいはかかりました。
五木村は、川辺ダムの建設予定地でダムに沈む予定の集落の家は換地でほとんど新築の家になっていました。
道路も整備され、秘境というイメージはありません。
自然を守るか経済の発展かで議論されている川辺川のダムも未だ着工されていませんが、その準備だけは進んでいるようです。
しかし、五家荘の美しい山や綺麗な水の川辺川を見るとこれ以上の開発は必要か疑問に思ってしまいます。
たった2回しか行ったことのない私が言うのもおかしいですが、数百年、いや数千年守ってきた自然と文化は壊さないで欲しいと思います。
平清盛や菅原道真の子孫であろうおじいちゃんおばあちゃん達を見ていると尚更そんな気がします。