kosakuの雑念

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勝間和代さんの本を読んでみた

2009-03-25 00:39:13 | 日記
 売れたらしいけど、なんとなく敬遠していた勝間和代さんの本を読んだ。


「効率が10倍アップする 新・知的生産術」(2007年、ダイヤモンド社)

 「10倍」というと「ベンチがアホやから」の話みたいだが、それはともかく、いろいろな所で書かれている人だから、自分が気になったことだけ。


 ”Gmailのすごいところは、ウェブのサーバにデータが保管されているにもかかわらず、私のローカル(ウェブ上ではなく、パソコン上にあるものを指す)のハードディスクで専用のメールソフトを使って検索するよりも、余程速く検索結果が出ることです。”(44ページ)

 私はGmailを使ったことがないが、これは凄そうだなと感じさせる文章である。ただ何故「ローカル」という言葉をわざわざ使うのだろうか。別に必要ない表現だと思う。「パソコン」でいいのに。


 ”月100冊、15万円使う私の読書投資法”(90ページ)

 凄い話だなあと素直に感心する。感心あって関心なしという心情にはなってくるが。
 ちなみにパトリシア・コーンウェルを薦めてますが、私も同感です。

 それとオーディオブックを補完的に使うことを提唱してます。そこでは、ソニーのHi-MDウォークマンMZ-RH1を活用(DPC)していることが書かれており、ブルートゥース機器を使って、本体はカバンに入れて使うのだそうだ。
 その手があったのか!と感心した。
 私はMZ-B10というレコーディングMDウォークマンを良く使う。トラックを分割したり、聞き返すのが不要な部分を消去したりするという編集機能が便利だし、何といってもバッテリーの駆動時間に気を揉む必要がないから。
 ま、それはともかくMDについて書かれているのが単純にうれしかったりする。

 ”勝間流・読書投資法7か条”(152ページ)

 奥野宣之著「読書は1冊のノートにまとめなさい」とはほぼ対極にある考え。

 本はどんどん買って、どんどん読んで、どんどん捨てるという考えである。ま、確かにそれが実行できれば理想だろうなとは思う。

 面白いのが”5000円以内の本は迷わず買う。飲み会1回分だと思えば惜しくない”という部分。
 全く同じ考えでモノを買う人は多いと思う。
 宴会芸の鬼には悪いが、金と時間の無駄で、気まで使わされるとは何たる三重苦か。


 ”私たちが行う格納は、「概念化」であり、「抽象化」です。新しい本質を学んだら、その本質を画像でも、音声でも文字でも、あるいはその組み合わせでも、自分に理解しやすい方法に噛み砕いて、自分の箱にしまっていくのです。”(275ページ)

 概念化は、物事をイメージによるぼんやりとした理解ではなく、明晰な言葉に直して定義することではないのかなあ?
 この文章からすると、むしろ具体的な事例にあてはめて、抽象概念を自分の頭に入れることではないのだろうか。

 例えばレバレッジの数学的概念をそのまま数式のみで理解するのは難しい。しかし、1億円の土地を買い、その土地を担保に9000万円の土地を買い、その土地を担保に8100万円の土地を買い・・・・を繰り返すような例だと、元手の10倍の資産を動かすことができる・・・というように理解すると記憶に残ると思うのだ。

 ま、別に目くじらを立てるようなことでもないか。