前回に続いて去年の3月14日頃に神田川を上流から下流まで巡った際の写真を上げるシリーズ――未だ神田川のスタート地点「井の頭恩賜公園」から出ても居ないけど。(汗)
間も無くGWだってのに何処にも行けなくて腐ってる方、ネット上で散策気分に浸って頂ければ幸いです。
今回上げるのは「東京都井の頭自然文化園」の分園、「水生物園」を訪れた時の写真です。
井の頭恩賜公園内に在る小さな動物園「井の頭自然文化園」、その分園である「水生物園」では、国内の水辺に棲む鳥類と淡水魚及び両生類の保護増殖を目的に飼育する傍ら、一般展示を行っています。
尚、現在は本園・分園とも新型コロナ流行を理由に休園中。
…感染力強い変異ウイルスと言えど、屋外で集団感染した例は稀なんだから、公園等の屋外施設を休園させる必要は無いと思う。
寧ろ子供達の息抜きの場は用意した方が良い、でないと道に溜まって遊ぶ輩が増えるだけでは?
変異ウイルスを恐れるあまり、最近の政治家や知事達は、データを分析する余裕すら無くしてる様に思う。
東京で新規感染者が一日数百人出たと言っても、地区毎に出せば数人~数十人程度で、言う程感染力高いウイルスでない事は明らかなのに。
愚痴はさて置き、「井の頭自然文化園(水生物園)」の出入口は、弁天門側と七井門側、2カ所に在ります。
記事見出し写真は七井門側の出入口、受付前には「モルモット触れ合いコーナー」、「ギャラリートーク」、「ガイドツアー」、その他諸々のイベントや教室を中止する貼り紙が出てました。
この数日後に第1回緊急事態宣言が発令され、「井の頭自然文化園」は休園に――滑り込みセーフ、ラッキー!
ちなみに「井の頭自然文化園」に入るには入園料がかかります。
高校生~64歳迄の一般客は400円、65歳以上のシニアは200円、小学生以下の児童と都内在住・在学の中学生は無料(地方中学生は150円)、団体割引・年間パスポート有。
1枚のチケットで本園と分園の両方に入園出来る事を考えると非常にお得。
花見で公園内が混雑してる日でも、有料なせいか文化園内は比較的混んでなくて過ごし易い場所でした。
七井門側の入口から入って先ず出会うのが、カモ・サギ科の鳥達が居るケージ。
↑陽当たり良い開放的なケージ内で気持ち良さそうに日向ぼっこしていた「コールダック」。
「コールダック」はカモ科マガモ属の、ペットとして飼育し易く改良された、世界最小のアヒルを指す品種名だそうな。
アヒルはガアガア喧しく無くイメージですが、このアヒルはちっとも鳴かず大人しかったです。
如何にも人に飼い慣らされたアヒルって感じ。
↑続いて主にユーラシア・アフリカに分布するペリカン目サギ科の水鳥「アオサギ」。
寒冷地に分布する個体群は冬季になると南へ移動する渡り鳥ですが、日本の本州・四国ではその亜種が周年生息する留鳥となり水際で見掛けられます。
↑ロシア・中国・東南アジア・日本に分布する、カモ目カモ科の水鳥「オシドリ」。
雌は地味だけど、雄は艶やかな外見をしてる事で有名。
また「おしどり夫婦」と言えば仲睦まじい夫婦を指しての呼称ですが、実際のオシドリは毎冬パートナーを替えるとの事、近年トリビアクイズで知った人は少なくないでしょう。
パートナーを替えない鳥は、白鳥や雁や鶴の仲間だそうです。
しかしケージ越しに観たオシドリは雄雌仲睦まじく、誤解されるのも解る気が致しました。
ちなみに夏の間の雄は雌と同様の地味な姿で、秋の換羽後に美しく変身するのだそう。
↑アジア・北極・ヨーロッパ・日本に分布するカモ目カモ科の水鳥「オオハクチョウ」。
長距離を飛翔する鳥としては最大級で、身体が重い為、離陸時は助走を必要とするそうな。
…以前、長崎ハウステンボスで、飛び立った白鳥が橋に激突する所を見た事有るけど、あれは体が重かったからなのか。(ハウステンボスに棲む白鳥はコブハクチョウだけど)
↑北アメリカ、ユーラシア、日本に分布するカモ目カモ科の水鳥「カリガネ」。
漢字表記は「雁金」、ケージ前の解説板には「カリガネは環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されている。井の頭自然文化園では東京都の対象種として積極的に繁殖に取り組んでおり、毎年繁殖に成功している。夏に北極圏に近いシベリア等で繁殖し、晩秋に越冬の為に日本へ渡って来る。真雁より体が一回り小さく、嘴の白い模様が頭頂部まで達しているのと目の周りの黄色い模様が特徴。雌雄同色で、湖沼や農耕地、草原等で、落ち葉や草の葉、種子等の植物を食べる」等と書いてありました。
↑アジア・ヨーロッパ・日本に分布するカモ目カモ科の水鳥「マガモ」。
日本各地の河川で頻繁に見掛けられるのは亜種マガモで、本来は秋に来て冬を越し春に去る渡り鳥なものの、本州の一部や北海道ではその場に留まり繁殖するものも居るそうな。
↑日本・シベリア・ヨーロッパ・中近東・北アメリカに分布するカモ目カモ科の水鳥「オカヨシガモ」。
カモの雄は繁殖期を迎えると頭部が派手な色へ変わるところ、このオカヨシガモの雄は繁殖期でも頭部は褐色で雌とあまり差が無い事から、野鳥愛好家の間では「地道なカモ」として知られてるんだとか。
↑アジア・ヨーロッパ・中近東・日本に分布するカモ目カモ科の水鳥「コガモ」。
土鳩より一回り大きい程度で、日本産カモ類の中では最小種の1つだそう。
↑東アジア・日本に分布するペリカン目トキ科の鳥「クロツラヘラサギ」。
繁殖期になると冠羽が伸長し、冠羽や胸部・眼先の皮膚が黄色味を帯びるそう。
…写真で判断するに今、正に繁殖期を迎えてるもよう。
↑ユーラシア大陸東部・日本に分布するツル目ツル科の鳥「タンチョウ」。
東アジアで古くから縁起の良い意匠として好まれ、文学や美術のモチーフに使われて来た鳥。
例を挙げれば花札の役札「松に鶴」とか、「鶴の恩返し」に登場する鶴もタンチョウがモデルになってるそうな。
「ツル」はツル目ツル科に分類される鳥の総称で、中でも「タンチョウ」は「王の中の王」的な、鶴を代表する存在に据えられてるわけですよ。
↑中国・東南アジアに分布するペリカン目トキ科の鳥「クロトキ」。
禿げ上がった黒い頭部が特徴だけど、若い時は灰色の羽毛が生えてるそうな。
大人になると羽毛が抜け落ちる姿に人の老いに重なる悲哀を感じなくもない…。
近年は日本での目撃記録が減少気味で、西日本に稀に渡来するのみだとか。
↑日本、台湾、フィリピンに分布するペリカン目サギ科の鳥「ミゾゴイ」。
「主に日本で繁殖する鳥だが、実は世界的に貴重な絶滅危惧種、蟹やザリガニ、ミミズ等を食べる。得意技は樹や葉っぱの振りして敵から身を隠す擬態」との解説文が、ケージに貼り紙されてました。
解説の通り、自分が見ている間、微動だにしなかった――忍びの手練れとお見受けする。
「水生物園」は井の頭湖の中に造られており、あたかも水鳥達が暮らす小島の様。
↑鳥ケージ前に設けられた東屋。
園内は和洋が折衷した庭園の造りで、絵になる風景が広がります。
ちなみに分園内、飲料自販機は有っても、売店は有りません。
↑湖に突き出た白鳥デッキの中央部分。
デッキは上から見ると虹を二つ繋げた様な形状で、水鳥達のごく自然な生態を観察出来る様に造られています。
↑白鳥デッキより狛江橋方面を向いての景色。
↑こちらは反対に、弁天橋方面を向いての景色。
奥に弁財天を祀る社が観えます。
↑デッキは二重構造で、外側から内側へ緩やかな坂道になってます。
内側デッキには水中を覗ける窓が嵌め込まれており、水鳥が脚で湖水を掻く様子が観察出来るのですが、生憎この日は湖を泳ぐ鳥がなかなか現れませんでした。
…寒かったからだろうか?
↑白鳥デッキより、再び狛江橋方面を向いての景色。
↑ロシア・中国・日本に分布するカモ目カモ科の水鳥「サカツラガン」。
頬の羽毛が飲酒して紅潮したように見える事が和名の由来だそうです。
デッキから観てたら突然、一斉に鳴き出したので戦いた。
↑日本・北米・ユーラシアに分布するカモ目カモ科の鳥「コハクチョウ」。
小さい白鳥だから「コハクチョウ」…という意味ではないらしいのですが、「オオハクチョウ」に比べ、身体が一回り小さく感じました。
秋に飛来した幼鳥はあまり白くなく、翌年の春に帰る頃までに次第に白くなるとの事。
「醜いアヒルの子」のモデルでしょうか?
↑白鳥デッキの側で日向ぼっこしていたカリガネ達。
カモ科の鳥はお尻が可愛いと思う。
東屋が建つ広場に戻ります。
↑東屋の近くに設置されてた「たまごハウス」。
水鳥それぞれの卵サイズを見比べる事が出来る様に、原寸大の卵見本を並べた展示ブース。
最大は「オオハクチョウ」、最小は「カイツブリ」らしい…やはり成長した個体のサイズに準ずるのですね。
東屋が建つ広場を挟んで、白鳥デッキの反対側には、魚類·両生類·昆虫·植物等、·淡水の水辺の生物を幅広く展示する「水生物館」へと続く水辺の小道。
↑道に沿ってベンチが設置されると共に、こちらにも東屋が建っています。
客が新型コロナに感染しないよう、スタッフが念入りにベンチを消毒してました。
↑井の頭池の原風景を再現したという「水生物館」内の水槽。
生き物の生態を極力自然な環境の中で見せようとする工夫が素晴らしい。
↑コイ目コイ科の淡水魚「カワムツ」。
オイカワやウグイに並び、身近な川魚の1種。
上から見るとオイカワに間違われ易いけど、胴体に対して鰭が小さい等が特徴です。
↑キュウリウオ目アユ科の魚「アユ」。
「清流の女王」と呼ばれる川魚ですが、仔稚魚期は海で生活する回遊魚だそうです。
例年なら6月1日頃釣り解禁となるのですが、去年に引き続き、今年も難しいでしょうな〜。
キュウリウオの呼び名が示す通り、胡瓜に似た匂いがします。
ちなみにアユの後ろに居る甲殻類は、十脚目イワガニ科の「モクズガニ」。
成体は川に生息するが、幼生は塩分濃度の高い海でないと成長できない為、海と河川の間を回遊する習性を持つのだそう。
甲羅に海藻を付着させてる事が名前の由来らしい…ちなみに食べられます。
↑カエル目ヒキガエル科の「アズマヒキガエル」。
東京都においては在来種のアズマヒキガエルと移入種のニホンヒキガエルとの間で交雑が進んでおり、種の保存や生物多様性の観点から懸念されているそう。(Wikipediaより)
現在カエルは世界中で数が激減してる中、このアズマヒキガエルは強い生命力を発揮し、東京都心部や湾岸地域でも生息が確認されているそうな…都会の沼で夜中ゲコゲコ喧しく鳴いてるのはこいつだな?
↑コイ目コイ科の魚「ノゴイ」。
その名が表す通り、野生種の鯉です。
現在、一般的に「コイ」と称されている色鮮やかな種類は、中国等からの移入種、つまりは外来種なのだそうな。
↑コイ目ドジョウ科の魚「ドジョウ」。
昔は何処の水田でも当たり前に見掛けたけど、現在は「どぜう屋」でくらいしか目にする事が出来なくなりました。
ちなみに葱や牛蒡と一緒に割下で煮て卵で綴じたものは「柳川鍋」、卵で綴じてないものは「どぜう鍋」と呼ぶんだそうな。
↑小さい子供に大人気だった、タニシ等の生き物にタッチ出来る水槽。
……新型コロナ流行が収まらない事には、見られない風景になりました。(哀)
↑水生物館を出る際に初めて自分が裏口から入った事に気付く。(汗)
どちらから入っても別に問題無い様ですが、表口に拘るなら上に「水生物館」と大きく書いてある方から、お入りください。
気を取り直して、水生物館入口前の橋を渡り、本館の動物園を目指します。
↑こちらが水生物園へのもう1つの出入口、「弁天門側入口」。
字数制限が有るため、今回はここまでにしておきます。
【続】
間も無くGWだってのに何処にも行けなくて腐ってる方、ネット上で散策気分に浸って頂ければ幸いです。
今回上げるのは「東京都井の頭自然文化園」の分園、「水生物園」を訪れた時の写真です。
井の頭恩賜公園内に在る小さな動物園「井の頭自然文化園」、その分園である「水生物園」では、国内の水辺に棲む鳥類と淡水魚及び両生類の保護増殖を目的に飼育する傍ら、一般展示を行っています。
尚、現在は本園・分園とも新型コロナ流行を理由に休園中。
…感染力強い変異ウイルスと言えど、屋外で集団感染した例は稀なんだから、公園等の屋外施設を休園させる必要は無いと思う。
寧ろ子供達の息抜きの場は用意した方が良い、でないと道に溜まって遊ぶ輩が増えるだけでは?
変異ウイルスを恐れるあまり、最近の政治家や知事達は、データを分析する余裕すら無くしてる様に思う。
東京で新規感染者が一日数百人出たと言っても、地区毎に出せば数人~数十人程度で、言う程感染力高いウイルスでない事は明らかなのに。
愚痴はさて置き、「井の頭自然文化園(水生物園)」の出入口は、弁天門側と七井門側、2カ所に在ります。
記事見出し写真は七井門側の出入口、受付前には「モルモット触れ合いコーナー」、「ギャラリートーク」、「ガイドツアー」、その他諸々のイベントや教室を中止する貼り紙が出てました。
この数日後に第1回緊急事態宣言が発令され、「井の頭自然文化園」は休園に――滑り込みセーフ、ラッキー!
ちなみに「井の頭自然文化園」に入るには入園料がかかります。
高校生~64歳迄の一般客は400円、65歳以上のシニアは200円、小学生以下の児童と都内在住・在学の中学生は無料(地方中学生は150円)、団体割引・年間パスポート有。
1枚のチケットで本園と分園の両方に入園出来る事を考えると非常にお得。
花見で公園内が混雑してる日でも、有料なせいか文化園内は比較的混んでなくて過ごし易い場所でした。
七井門側の入口から入って先ず出会うのが、カモ・サギ科の鳥達が居るケージ。
↑陽当たり良い開放的なケージ内で気持ち良さそうに日向ぼっこしていた「コールダック」。
「コールダック」はカモ科マガモ属の、ペットとして飼育し易く改良された、世界最小のアヒルを指す品種名だそうな。
アヒルはガアガア喧しく無くイメージですが、このアヒルはちっとも鳴かず大人しかったです。
如何にも人に飼い慣らされたアヒルって感じ。
↑続いて主にユーラシア・アフリカに分布するペリカン目サギ科の水鳥「アオサギ」。
寒冷地に分布する個体群は冬季になると南へ移動する渡り鳥ですが、日本の本州・四国ではその亜種が周年生息する留鳥となり水際で見掛けられます。
↑ロシア・中国・東南アジア・日本に分布する、カモ目カモ科の水鳥「オシドリ」。
雌は地味だけど、雄は艶やかな外見をしてる事で有名。
また「おしどり夫婦」と言えば仲睦まじい夫婦を指しての呼称ですが、実際のオシドリは毎冬パートナーを替えるとの事、近年トリビアクイズで知った人は少なくないでしょう。
パートナーを替えない鳥は、白鳥や雁や鶴の仲間だそうです。
しかしケージ越しに観たオシドリは雄雌仲睦まじく、誤解されるのも解る気が致しました。
ちなみに夏の間の雄は雌と同様の地味な姿で、秋の換羽後に美しく変身するのだそう。
↑アジア・北極・ヨーロッパ・日本に分布するカモ目カモ科の水鳥「オオハクチョウ」。
長距離を飛翔する鳥としては最大級で、身体が重い為、離陸時は助走を必要とするそうな。
…以前、長崎ハウステンボスで、飛び立った白鳥が橋に激突する所を見た事有るけど、あれは体が重かったからなのか。(ハウステンボスに棲む白鳥はコブハクチョウだけど)
↑北アメリカ、ユーラシア、日本に分布するカモ目カモ科の水鳥「カリガネ」。
漢字表記は「雁金」、ケージ前の解説板には「カリガネは環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されている。井の頭自然文化園では東京都の対象種として積極的に繁殖に取り組んでおり、毎年繁殖に成功している。夏に北極圏に近いシベリア等で繁殖し、晩秋に越冬の為に日本へ渡って来る。真雁より体が一回り小さく、嘴の白い模様が頭頂部まで達しているのと目の周りの黄色い模様が特徴。雌雄同色で、湖沼や農耕地、草原等で、落ち葉や草の葉、種子等の植物を食べる」等と書いてありました。
↑アジア・ヨーロッパ・日本に分布するカモ目カモ科の水鳥「マガモ」。
日本各地の河川で頻繁に見掛けられるのは亜種マガモで、本来は秋に来て冬を越し春に去る渡り鳥なものの、本州の一部や北海道ではその場に留まり繁殖するものも居るそうな。
↑日本・シベリア・ヨーロッパ・中近東・北アメリカに分布するカモ目カモ科の水鳥「オカヨシガモ」。
カモの雄は繁殖期を迎えると頭部が派手な色へ変わるところ、このオカヨシガモの雄は繁殖期でも頭部は褐色で雌とあまり差が無い事から、野鳥愛好家の間では「地道なカモ」として知られてるんだとか。
↑アジア・ヨーロッパ・中近東・日本に分布するカモ目カモ科の水鳥「コガモ」。
土鳩より一回り大きい程度で、日本産カモ類の中では最小種の1つだそう。
↑東アジア・日本に分布するペリカン目トキ科の鳥「クロツラヘラサギ」。
繁殖期になると冠羽が伸長し、冠羽や胸部・眼先の皮膚が黄色味を帯びるそう。
…写真で判断するに今、正に繁殖期を迎えてるもよう。
↑ユーラシア大陸東部・日本に分布するツル目ツル科の鳥「タンチョウ」。
東アジアで古くから縁起の良い意匠として好まれ、文学や美術のモチーフに使われて来た鳥。
例を挙げれば花札の役札「松に鶴」とか、「鶴の恩返し」に登場する鶴もタンチョウがモデルになってるそうな。
「ツル」はツル目ツル科に分類される鳥の総称で、中でも「タンチョウ」は「王の中の王」的な、鶴を代表する存在に据えられてるわけですよ。
↑中国・東南アジアに分布するペリカン目トキ科の鳥「クロトキ」。
禿げ上がった黒い頭部が特徴だけど、若い時は灰色の羽毛が生えてるそうな。
大人になると羽毛が抜け落ちる姿に人の老いに重なる悲哀を感じなくもない…。
近年は日本での目撃記録が減少気味で、西日本に稀に渡来するのみだとか。
↑日本、台湾、フィリピンに分布するペリカン目サギ科の鳥「ミゾゴイ」。
「主に日本で繁殖する鳥だが、実は世界的に貴重な絶滅危惧種、蟹やザリガニ、ミミズ等を食べる。得意技は樹や葉っぱの振りして敵から身を隠す擬態」との解説文が、ケージに貼り紙されてました。
解説の通り、自分が見ている間、微動だにしなかった――忍びの手練れとお見受けする。
「水生物園」は井の頭湖の中に造られており、あたかも水鳥達が暮らす小島の様。
↑鳥ケージ前に設けられた東屋。
園内は和洋が折衷した庭園の造りで、絵になる風景が広がります。
ちなみに分園内、飲料自販機は有っても、売店は有りません。
↑湖に突き出た白鳥デッキの中央部分。
デッキは上から見ると虹を二つ繋げた様な形状で、水鳥達のごく自然な生態を観察出来る様に造られています。
↑白鳥デッキより狛江橋方面を向いての景色。
↑こちらは反対に、弁天橋方面を向いての景色。
奥に弁財天を祀る社が観えます。
↑デッキは二重構造で、外側から内側へ緩やかな坂道になってます。
内側デッキには水中を覗ける窓が嵌め込まれており、水鳥が脚で湖水を掻く様子が観察出来るのですが、生憎この日は湖を泳ぐ鳥がなかなか現れませんでした。
…寒かったからだろうか?
↑白鳥デッキより、再び狛江橋方面を向いての景色。
↑ロシア・中国・日本に分布するカモ目カモ科の水鳥「サカツラガン」。
頬の羽毛が飲酒して紅潮したように見える事が和名の由来だそうです。
デッキから観てたら突然、一斉に鳴き出したので戦いた。
↑日本・北米・ユーラシアに分布するカモ目カモ科の鳥「コハクチョウ」。
小さい白鳥だから「コハクチョウ」…という意味ではないらしいのですが、「オオハクチョウ」に比べ、身体が一回り小さく感じました。
秋に飛来した幼鳥はあまり白くなく、翌年の春に帰る頃までに次第に白くなるとの事。
「醜いアヒルの子」のモデルでしょうか?
↑白鳥デッキの側で日向ぼっこしていたカリガネ達。
カモ科の鳥はお尻が可愛いと思う。
東屋が建つ広場に戻ります。
↑東屋の近くに設置されてた「たまごハウス」。
水鳥それぞれの卵サイズを見比べる事が出来る様に、原寸大の卵見本を並べた展示ブース。
最大は「オオハクチョウ」、最小は「カイツブリ」らしい…やはり成長した個体のサイズに準ずるのですね。
東屋が建つ広場を挟んで、白鳥デッキの反対側には、魚類·両生類·昆虫·植物等、·淡水の水辺の生物を幅広く展示する「水生物館」へと続く水辺の小道。
↑道に沿ってベンチが設置されると共に、こちらにも東屋が建っています。
客が新型コロナに感染しないよう、スタッフが念入りにベンチを消毒してました。
↑井の頭池の原風景を再現したという「水生物館」内の水槽。
生き物の生態を極力自然な環境の中で見せようとする工夫が素晴らしい。
↑コイ目コイ科の淡水魚「カワムツ」。
オイカワやウグイに並び、身近な川魚の1種。
上から見るとオイカワに間違われ易いけど、胴体に対して鰭が小さい等が特徴です。
↑キュウリウオ目アユ科の魚「アユ」。
「清流の女王」と呼ばれる川魚ですが、仔稚魚期は海で生活する回遊魚だそうです。
例年なら6月1日頃釣り解禁となるのですが、去年に引き続き、今年も難しいでしょうな〜。
キュウリウオの呼び名が示す通り、胡瓜に似た匂いがします。
ちなみにアユの後ろに居る甲殻類は、十脚目イワガニ科の「モクズガニ」。
成体は川に生息するが、幼生は塩分濃度の高い海でないと成長できない為、海と河川の間を回遊する習性を持つのだそう。
甲羅に海藻を付着させてる事が名前の由来らしい…ちなみに食べられます。
↑カエル目ヒキガエル科の「アズマヒキガエル」。
東京都においては在来種のアズマヒキガエルと移入種のニホンヒキガエルとの間で交雑が進んでおり、種の保存や生物多様性の観点から懸念されているそう。(Wikipediaより)
現在カエルは世界中で数が激減してる中、このアズマヒキガエルは強い生命力を発揮し、東京都心部や湾岸地域でも生息が確認されているそうな…都会の沼で夜中ゲコゲコ喧しく鳴いてるのはこいつだな?
↑コイ目コイ科の魚「ノゴイ」。
その名が表す通り、野生種の鯉です。
現在、一般的に「コイ」と称されている色鮮やかな種類は、中国等からの移入種、つまりは外来種なのだそうな。
↑コイ目ドジョウ科の魚「ドジョウ」。
昔は何処の水田でも当たり前に見掛けたけど、現在は「どぜう屋」でくらいしか目にする事が出来なくなりました。
ちなみに葱や牛蒡と一緒に割下で煮て卵で綴じたものは「柳川鍋」、卵で綴じてないものは「どぜう鍋」と呼ぶんだそうな。
↑小さい子供に大人気だった、タニシ等の生き物にタッチ出来る水槽。
……新型コロナ流行が収まらない事には、見られない風景になりました。(哀)
↑水生物館を出る際に初めて自分が裏口から入った事に気付く。(汗)
どちらから入っても別に問題無い様ですが、表口に拘るなら上に「水生物館」と大きく書いてある方から、お入りください。
気を取り直して、水生物館入口前の橋を渡り、本館の動物園を目指します。
↑こちらが水生物園へのもう1つの出入口、「弁天門側入口」。
字数制限が有るため、今回はここまでにしておきます。
【続】