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年間500店以上を食べ歩く飲食店プロデューサーの食日記

仕事柄、日本中を飛び回っていて、その出張先での外食を日記にしています
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東京メトロ銀座線銀座駅:『SALON 1950』   伝統を受け継いだ看板の無いお店でいただく名物料理の数々

2015-07-04 23:27:27 | 関東
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かつて何度となく気軽にお邪魔していた『キャンドル』が閉店してしまい、そこの主要スッタフが中心となって装いも新たにオープンしたお店なのですが、かつてのようなアラカルトメニューではなくコース料理だけを提供するとのことで、なかなかチャンスが無くて…


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友人の誕生日であることを機に早速お邪魔してみることにいたしますと…
地下にあるお店なのですが、その1Fにある入り口はオートロックになっていて外部から勝手に入ることが出来ない造りでありますから、ビルの入り口に着いたらお店へ連絡を入れ、スタッフの方が迎えに来てくれるのを待つと言うシステムでありますし、更には看板らしきものも一切無出すことをしない「CLOSED」の世界なのです
(この画像はお店のFacebookから借用しました)


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店内にはワインセラーで囲まれたガラス張りの空間に14人ほどが座れる大きなテーブルが一つあるだけでして…
かつて『キャンドル』を仕切っていたママの娘さまと思われる女性と、当時から厨房で腕を振るっていた調理人の二人が、多くても4~5組くらいのお客さまをもてなすためだけのお店であるようですね


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先付的に提供されたアンチョビは世界で一番美味しいとされるモノだそうで、そのお味は塩分控えめで見た目にも美しい色艶なのであります
そして前菜盛りで提供されるバテにトッピングされた胡椒にもこだわりがあるようで… 「先ずその胡椒を奥歯でカリッと割ってその香りをお楽しみください そしてそれが消えないうちにパテを… そうしないと、ただの異物になってしまいますから…」なんて面白く説明をしてくださいます
こう言う気取らないコミュニケーションはかつてのキャンドルのままですね
そして、白かぶのスープをいただいた後に提供されたサラダなのですが、新鮮な野菜を選んでいることは当然として、これまで経験が無いほどにパリッとした食感とみずみずしさには感動を覚えるほどでありますし、添えられえたアンチョビとゴマのソースがまた美味しいこと


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キャンドルにはいくつかの名物料理があったのですが、ココではそれらがコース仕立てでいただくことが出来まして…
先ずは「カニみそとホタテのグラタン」
濃厚なベシャメルの中には身が厚いホタテが入っていまして、その凝縮した旨みを忘れることが出来ないほどであります


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チキンバスケット発祥の店として知られるキャンドルらしく、ココでもそのチキンをいただくことが出来ます
サクッとした衣に包まれた柔らかくジューシーなチキンの味わいは昔のままでありまして、当時の懐かしい思い出までもが浮かんできそうであります


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そしてそのチキンバスケットと人気を二分していたであろうハンバーグが登場します
細かいメッシュでミンチされた合挽き肉の塩コショーだけで調味されると言うシンプルな味わいは今の時代に於いても感動レベルであります
ナイフを入れたときよりもお口の中で噛みしめたときに肉汁が出るように作られていると言うハンバーグは必食の商品ですね


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そしてさらにはオムライス
ふわっふわのオムレツにナイフを入れますと、そこからはトロトロの卵が現れまして…
丁寧に作られたチキンライスにその卵が合わさる美味しさは見事なモノでありますし、ゴロっとしたチキンが入っていることもうれしいですね


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お腹の加減は如何ですかとのお声掛けをいただき、もう少し食べられそうでしたら… と提供していただいたそうめん
和風の味わいのそうめんなのですが、これにサラダのときの登城したソースを加えますと、その味わいは一気に担々麺のようなモノに変わって…
一度に二度美味しいモノでありました


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デザートで提供されるアップルパイは、都度焼かれたものでありまして…
その熱々のリンゴも然ることながら、サクッとしていてお口の中で溶けてしまいそうなパイ生地の美味しさが際立ちます
添えられるアイスクリームも乳脂をたっぷりと含んだ上等なものでありますから、水出しされているちょっと苦めのコーヒーとの相性が抜群でしたよ



懐かしく美味しいお料理はもちろんのこと、お店の方と交わす会話が最高の調味料でありまして…
ステキな雰囲気のお店で緊張すること無く楽しいディナーをいただくことが出来ました



【SALON 1950】
東京都中央区銀座6-2-10 合同ビルB1F
03-3573-5091