1850年に仕出し店として創業し江戸城内への御用仕出しも務め…
明治の始め料亭となってからは伊藤博文や井上馨も通ったという由緒正しい老舗店『嶋村』でお昼をいただくことにいたします
一階はテーブル5卓と一人でも気軽にお邪魔することができるカウンター席で20人ちょっとでいっぱいになってしまうのですが、二階にはお座敷が用意されているとのことであります
さて老舗割烹となると心配なのがお財布なのでありまして…
もちろん夜のコース料理はそれなりのお値段となるのですが、お昼には名物とされる「金ぷら丼」もリーズナブルにいただけますし、近くにお勤めの方々に大人気だという「からあげ定食」や日替わりでサービスされる定食などもお手頃にいただけるのであります
で、今日の日替わりサービスは「肉豆腐定食」であるとのことで、ちょっと肌寒さを感じる日でもあり迷うことなくお願いいたします
関東でいただく肉じゃがも豚肉であるように、提供された肉豆腐も豚肉が使われていまして…
文化に違いでありますから致し方ないのでありましょうが、どうしてのワンランク下の安っぽいものと思えてしまいます
しかしそこは老舗割烹らしく、上品でありながらもしっかりとしている割り下が染みることで豚肉のおいしさが引き出されているように感じます
そしてお豆腐
ここにもしっかりとした老舗のこだわりがあるようで…
スーパーで買ったような豆腐でないことは言うまでもなく、ほんのりと香るニガリの風味を感じることができるのでありおいしくいただきました
決して緊張を煽ることにない親しみある接客もさすがなものでありまして…
お料理の優しい味付けとともに、心を癒してくれるお店であります
【割烹 嶋村】
東京都中央区八重洲1-8-6 嶋村ビル1F
03-3271-9963