年間500店以上を食べ歩く飲食店プロデューサーの食日記

仕事柄、日本中を飛び回っていて、その出張先での外食を日記にしています
たくさんのコメントを待ってます

『珈琲 ロッジ赤石』 This is the real Neapolitan Spaghetti. 1973年創業の喫茶店でいただくナポリタンは最高でありました

2019-07-03 22:08:05 | 関東
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プロが集まると言われる道具専門の問屋街である合羽橋での用事がありまして…
ひと仕事終えたあとに、折角浅草へ来ているのだからと『ロッジ赤石』へお邪魔させていただくことにいたします



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言問通りから一本路地を入ったところで46年続く喫茶店でありまして、店内には懐かしいゲーム機付テーブルも残されるなどレトロ感が溢れているのですが…
地元の常連さまが多く利用されているようでもありますし、ピカピカに磨き上げられた窓ガラスを見るだけでも老舗の看板に胡座をかくことなく真摯にご商売をされていることが窺えます


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喫茶店と言えども料理メニューが充実していまして、パスタやサンドイッチだけではなくハンバーグやオムライス、かつ丼などまで用意されているのであります
いただいた懐かしき喫茶店の定番メニューと言える「ナポリタン」は、ピーマンとハム、それにマッシュルームと王道な具材でありますし、キチッと炒められたケチャップの酸味とコクは〝これこそがナポリタン〟と声を出してしまいそうでありました



ベテラン感が溢れるスタッフの親切で感じ良い接客も素晴らしく、近くにあったら通ってしまうであろうお店でありました



【珈琲 ロッジ赤石】
東京都台東区浅草3-8-4
03-3875-1688



『やきとり宮川』 メレンゲのように泡立てられた白身のふわっと感と醤油漬けされた濃厚な黄身の旨みがおいしい卵かけごはん

2019-07-02 23:46:42 | 関東
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久しぶりの友人から「いま豊洲にいるんだけど会えないか?」との連絡があって…
やっていた作業を中断し、待ち合わせ場所として指定されたスターバックスへと急ぎます



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その後お邪魔したお店は「焼き鳥」が食べたいとのリクエストに応えて『やきとり 宮川』
茅場町の本店は1969年の開業から60年続く老舗でありまして、ここ豊洲に支店ができたのは5年ほど前のことなのですが…
施設側からの要望なのか、それとも入りやすさを求めたのか
オープンエアな雰囲気に設えられた開放的なお店には、びっしりとテーブルが並べられていることから居心地の良さを感じることができず、一度お邪魔した切りだったのであります


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今日いただいたお席はカウンター
目の前に焼き場あることからエンターテイメントを感じることができる特等席でありまして、次から次に注文が入る焼き鳥を手際よく焼き上げる職人の技を見ることができます
ってことで、焼き鳥をいろいろと…
すりおろした万願寺唐辛子が乗せられた「もも串」やふっくらと焼きあがった「つくね」など、炭火で焼き上げたからこそのカリッと焼き上がりながらもジューシーな味わいと炭の香りを楽しみます
そして、〝焙煎黒七味〟や〝完熟赤山椒〟を振っていただことで、その豊かな香りが加わり一層おいしくいただくことができますね


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おいしいやきとりの後にいただいたのは「すごい卵かけご飯 」
「混ぜると泡が消えますのでそのままお召し上がりください」と提供されたそれは醤油漬けにされた黄身と泡立てられた白身のやさしい舌触りがおいしいものでありました



【やきとり 宮川】
東京都江東区豊洲3-2-24 豊洲フォレシア1F
03-5859-0708



『幸軒』 1950年創業 キレイに並べられたチャーシューがうつくしい昔ながらの中華そばとビックリするほどに大きいしゅうまいがすごい!

2019-07-02 21:24:55 | 関東
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市場が豊洲へと移転して
それでも場外は変わることのない賑わいであります
築地といえばお魚
お寿司をいただきたくなるところではありますが、今日の目的はしゅうまいなのであります



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築地にはしゅうまいを名物とするお店がいくつかあって、お邪魔した『幸軒』もそのひとつ
多くのお客さまが行き来する通りに面するビル内のお店なのですが、通りには多くの看板や売台が並ぶことから入り口が全く目立つことなく…
知る人ぞ知るお店になっているものの、舌が肥えた市場関係者からの強い支持を受けていたこともあり70年ほど続いているのだとか
そんな歴史の積み重ねで油が溜まった厨房はお世辞にも綺麗だとは言い難く…
そんな厨房を囲むカウンター席も脂が回っていることから男性専科的なお店であろうと思ったのですが、今の時代はそんなお店にも女性おひとりで来店される強者もいらっしゃるのですね


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いただくのは「チャーシュー麺」と「しゅうまい」
しゅうまいは一個150円で食べたい数だけを注文することができるのであります
最初はチャーシュー麺ではなく、ラーメンとしゅうまい3個とお願いいていたのですが、お隣の方に提供されたチャーシュー麺があまりにも美しく…
ワタシもチャーシュー麺をいただこうと声をかけますと、しゅうまいは3個のままで良いですか?と気遣いを感じるお言葉がいただけます
それもそのはず、そのしゅうまいの大きさはゴルフボールほどであり、皮で包みきれないお肉がたっぷりなのであります
味は付いてますのでそのままでとの言葉に従いいただいてみますと…
お醤油や生姜をベースとしたおいしい風味が広がるのであります

そしてチャーシュー麺
これほどまでに美しく並べられたチャーシューをこれまでに見たことがあるでしょうか
そんなチャーシューをまず一枚
トロットロというものではなく、ぎゅっと噛み締めたときに広がる旨味が印象的なものでありまして…
醤油ダレなどでの味付けに頼ることなく、豚肉本来の旨味を引き出すことに力を入れられているのだと感じるものでありました
そしてスープ
漆黒に輝く見た目とは裏腹にスッキリといただけるものでありまして…
丁寧に取られたであろうスープの旨味とカエシの円やかな味わいが見事に調和しているのであります
そんなスープに浮かぶ中太な縮れ麺
これがまたそのスープと絡むことで出来上がる昔懐かしくもすばらしい醤油ラーメンでありまして、毎日食べても飽きないとの謳い文句も納得であります



【幸軒】
東京都中央区築地4-10-5 夕月ビル1F
03-3545-5602



『はせ川』 銀座から移転して6年 初老の店主がひとりで営む小さなお店

2019-07-01 21:02:06 | 関東
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先日、勝どきをブラブラとしていて見つけたお店
失礼ながら、外観からはそこが飲食店であるとは思いもしなかったのでありますが入り口に〝五島手延べうどん〟と書かれたメニューが貼られていたのであります
そのメニューの隣にも紹介文がありますが、五島うどんと言えば秋田の〝稲庭うどん〟富山の〝氷見うどん〟とともに日本3大手延うどんとされるものでありまして…
強いコシと滑らかな舌ざわりが特徴なのであります



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それで今日
先日と同じく銀座へと向かうルートを変更し、勝どきで途中下車をしてお昼をいただくことにいたします
サッシの引き戸に掛けられたお情け程度の暖簾を潜って店内へと入るますと、映画〝三丁目の夕日〟に出てきそうな駄菓子屋だったのではと思わせるような雰囲気の中に4名掛けのテーブルが3つ置かれています


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メニューの筆頭に書かれる「鴨つゆなっとう汁」のほか「鴨汁」「鴨団子汁」「ぶた汁」と4種類の五島手延べうどんが提供されていて…
大盛りがプラス150円でいただけるとのことですので、鴨団子汁の大盛りをお願いいたします
注文を取ってくださった初老のお父さんが客席部から50cmほど上がった台所へと入ってから10分ほど経って、湯気を立てながら運ばれてきた鴨団子汁と艶々かつすべすべな五島うどん
もう、この時点でおいしいです
最初は少し塩味が強く感じた汁も食べ進むうちに程よくなってきて…
きちんと計算された濃さに仕上げられていたんですね
そして鴨団子
ふっくらとした食感が魅惑的な団子だけでなく、これでもかってほどにキノコが入っていまして、そのシャキッとした歯ざわりもおいしくいただけます


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添えられていたのは「だっしごはん」
メニューを見たときには想像もつかなかった商品でありますが、熱々な白ごはんの上に山形の郷土料理である〝だし〟が乗せられているのであります
きゅうりやミョウガなどが刻まれ、昆布の粘りでいただく夏にぴったりなごはんでありました



五島うどんは奥さまの実家である五島から送ってもらっているのだとのことでしたので、ひょっとするとご主人は山形の方なのかななんて想像しながらお店を後にしました



【はせ川】
東京都中央区勝どき3-3-11