AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

教養科目 「日本とアジア」 今期の振り返り

2016年01月29日 | 日本語教育
今期担当した教養科目、「日本とアジア」、も今日を最後の授業とさせてもらいました。

この授業では、戦前の映画を見せたり、北朝鮮の映画を見せたり、北朝鮮の教科書を見せたり、

江戸時代に日本がどう描かれていたかの挿絵を見たり、留学生とおしゃべりしたり、ドキュメンタリーを見たり、

戦前の植民地で使用された教科書を見たり、

と、


日本が外からどう見られているのか、どう見られたいと思っていたのか


ということを考える授業にしたつもりでした。


で、やはり、マインドマップで振り返りをしてもらいましたが、

留学生とおしゃべりしたこと、はすべての学生が書いていて、とても印象に残ったようです。


戦前の映画は、ストーリーよりも、「見にくかった」というコメントにつながっていましたし、あまり効果がなかったのかも。

戦前の教科書も、触れている学生は半分いなかったような印象です。

そうそう、ドキュメンタリーで、日本人を実際に知っている老年層は反日感情がそれほどないのに、若い世代は反日感情が強い、という場面を見て驚いている学生が多かったかな。

おじいちゃんと、子供と、孫の3世代で、みんながしゃべる言語が違って、おじいちゃんと孫のコミュニケーションが言語でとれない、という場面も強い印象を与えたようです。


一方で、北朝鮮の教科書に、日本が悪くかかれていることに対し、

「今になってもまだ…」というコメントも一つありました。


戦前の映画、来期はどうしようかなー。

「見にくかった」という反応しかないのなら、3本も見せずに、ほかのことを考えたほうがいいのかなあ。



さて、この授業は、教員養成の学生さんが受講するので、毎年、この振り返りを基に研究報告でも書こうと思っているのですが、いまだに実現していません。

レポートも何本か書いてもらっているので、それも踏まえて、今年はまとめたいと思っています。


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