AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

なんでこんなことに。解決したとはいえ。

2015年11月27日 | 日本語教育
留学生さんの日本語の授業。

もう後期の授業が始まってから、2か月がたとうとしている今、なんで教室使用がぶつかるのか。

事務の方が調整してくださったからいいものの、

実習の授業として行っている留学生さんの授業で、

大学院生さんが教室に入っていて、「ここで授業だから」と、にっちもさっちもいかないという状況になったという報告があったのです。


だいたい、日本語が十分ではない学習者さんに対応する授業で、毎回、授業の場所が変わるなんてありえないじゃないですか。

四年生の実習生が事情を説明しても、

そこに思いが至らない大学院生というのは、教員養成大学で学んでいるということを考えるとすごくすごく心配になります。



学生ボランティアの皆さんが取り組んでいる土曜親子日本語教室は、今のところ、第一共通棟と第二人文棟のどちらかで開催していますが、これだって、本当はいつも同じところで開催したいのです。

毎期、教室確保で担当の方のところに行って使用状況を確認するたびにため息が出ます。

第二人文棟って、研究室もあって、大きな行事をすると先生方の迷惑になるから、あまり使用したくないんです。子供たちが走り回ることだって可能性としてはゼロじゃありませんから。



ちょっと想像したらわかるじゃないですか。


自分がその地域の言語が全く分からないときに、行かなければならないところが毎回変わるって、どれだけのストレスになるか。


日本の中だって、初めていくところ、それも大学や大きな官公庁、会社の建物の中だったら、不安でいっぱいでしょう? 時間に間に合うかどうか。


教室使用がぶつかるのは仕方がないかもしれないと思うんですよ、限られた数の教室で、なおかつ、授業がそれ以上あれば仕方がないわけですから。

だけど、その教室にいた大学院生が、留学生の絡む行事、授業であることを知りながら、何も対応しなかった、しようとしなかった、ということに、強い憤りを感じています。


そんなに周りが見えないような、他者の置かれている状況を、共感を持つことなく過ごせるというのは、教員としてどうかと思うのです。


実際にどこの院生さんかは分かりませんが、日本語教育の院生さんだったら、怒鳴りつけているかもしれない。

と、久しぶりに腹が立った。


事務の方が調整してくださって本当にありがたかったです。

それにしても、なぜ、今、教室がぶつかるなんてことが生じるのか。なぞだらけ。


まあ、もう解決したようですからこれ以上の詮索はしません。

かえって、教室移動してくださった先生にお礼を申し上げたいくらい。きっと、先生も、事務の方も、事情をよく理解してくださっていたのだと思います。


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