連日の酷暑、炎熱がやっとやわらいだ。
「命にかかわる」は、嘘でも脅しでもなかった。多くの方々があの世に逝ってしまった。
屋根を叩くような強い雨が降って、そのお蔭で寝苦しさがすっ飛び、ぐっすり眠れることができた。
今日は散歩に出て、柔らかい湿った土の上を歩きたいと思った。となると、お寺さん、墓所が手っ取り早い。
午後二時ごろから日射しがぎらつきだしたが、風は爽やかに吹いていて気持ち良かった。
▲在る一画にはキリスト教徒の墓所もある。ここではないが、棄教したフェレイラの所縁の寺もある。
▲好きな大銀杏のしたは湿った土の香しい匂い、樹木のフェトンチッドらしき芳香が漂っていそうで・・。
▲土だけではなく、瓦はどうなんだ、と。どことなく水分がありそうだが、気のせいかな。
▲おまけである。色が欲しかったので・・。図書館の脇の花壇。
ジェンダーギャップとかセクハラの根源的な諸悪を考えさせられる日々を過ごしてきた。
この上ない良い天気とは全く関係ないのだが、考えた結論は「男は下劣な生きもの」だということだ。
生殖戦略における男女の性差、進化生物学における「選択と集中」、分子生物学における「♂の出来そこない論」いろいろあるが、人間のオスは大半が無意識として「下劣」である。
このテーゼにまったく無縁でピュアな男は0.1%、「下劣」を自覚している男は1%,自覚しかつ開き直っている男は1%、残りの97.9 %は時々自覚するのではないだろうか(※追記)。(この数字は無根拠)
女性については考えに及ばない。というより、「下劣さ」を見透かされるようで畏れ多い。
(※追記)97.9 %のなかには、まったく何も考えていない、想像力も配慮もない、欲動と本能に従属する男たちがいる。女性にとって、きわめてリスキーな存在である。イケメンとか母性愛をそそられるなどの特長をもつ男もいるだろうし、明らかにそれと分かる男も含まれる。
私も、女性についてずっと考えてきましたが、今まで一番納得したのは同性愛は男が男に性的指向を向ける場合だけで、女を欲望するのはすべて異性愛(レズビアンも含む)だという理論でした。
で、女性のごく一部は「女性を欲望する」異性愛者、大多数の女性は、安全な接触によってしか欲望のスイッチが入らないで、しかも、快感を得られれば相手が男でも女でも奴隷でも動物でも器具でもOKというのが観察結果です。
社会的圧力や伝統や子供をつくるという目的のために「しかるべき男」と結婚する女性が多いですが、そういう男は女性の快楽のために努力しないので、妻は、レズビアンの女性に言い寄られたらわりと簡単に陥落します。(プレイボーイやジゴロとはリスクがあるのでより警戒する)
それとは別に、女性には、単にある種の男に「憧れる」という傾向や、
男からでも女からでも「あなたはすてき」と認証してもらいたい、
男の欲望をコントロールしたい(支配したい)、
女の羨望の的になりたいという欲望の方がデフォルトで、
いわゆる性的な欲望の占める割合は少ない。
今までこの分析を一人の女性にだけ話したことがありますが(50代女性編集者既婚子あり)、目からうろこですごく当たっている、と言われました。
女って怖い。
Sekkoさまからこの種のコメントをいただけるとは超感激です。
それに好意的に読んでもらって嬉しく、結構考えたあげくの「下劣指数」は、男の本質・性を見つめた結果です。
それに呼応する女性の視点からの、秘めやかでナイーブな女性性の解説も、Sekkoさまならではの貴重なご意見。ありがとうございました。
生命科学者福岡伸一氏の『できそこないの男たち』という新書が話題になったとき、いわゆる一角に立つ男たちの反応はいまいちでした。
男の性の成立ちそのものを忌避する感じがあり、客観的・科学的に受けとめることができない、笑い飛ばしてその話題さえも触れたくない、そんな反応でしたね。
精神的マッチョかつ有能な男に話したことがあります。人間は全員が女性として生まれてくるのだ、と。
生後14日で男のY染色体をもつ遺伝子が発動し、女から男へとつくられていく。
男性に乳房があるのは女として生まれた名残りであり、性器の袋のところは女性の割れたところが縫合され、その痕跡もある。君にもあるだろ「蟻のなんとやら」が。ペニスは女性の「栗と栗鼠」のカスタマイズだ、と。彼は露骨に嫌な顔をし、認めたくない様子でした。今だったら、「なぜオスが競い、メスが選ぶのか」というスティブーブン・ピンカーの言葉を解説してやりたいですね。
遺伝子生物学を頭では理解できても、男の多くは「男らしさ」というジェンダーを頼りに生きています。数多くの女性を孕ませたい欲求は、男の生存戦略であり、性本能の根幹です。
「英雄、色を好む」はかっこいいフレーズですが、根っこには「下劣」な本性がなければ、「女性をおしたおす」ことはできない。女性への敬意、優しさ、相互の信頼などは、セクハラをする野郎どもにはまったくそなわっていない。恥ずかしいです、男として。
長くなりました。「下劣」というものは実は、男ならではの「戦う本能」「排除する論理」「殲滅思想」、つまり戦争への道筋へとつながっている、と私は見立てています。
来年ですか、どうか「神とフェミ」「フレンチ・フェミニズム」が早く上梓されることを願ってやみません。
失礼な言がありましたら、お許しください。ありがとうございました。
「戦う本能」を自分より強い者、大きい困難に振込向けてくれるといいので、弱者差別に振り向けるのが一番の「下劣」なのでしょう。
数量、質、DNAそのものの損傷率、すべての項目で劣っている。番組は、食生活、生活習慣を改善することで、「精子力」を向上させるデータを示し、日本男性に安心と向上心をあたえていました。
いかにもNHK的なつくりでしたが、「戦う本能」と生殖の力学まで考察されていないのはしょうがないですが、SekkoさまのVitalの意味での「善用」というのは、議論すべき喫緊のテーマかもしれません。
薄々感じていたことで、言葉にしていただき凄く感謝しています。
ありがとうございました。
追記
明日か明後日、東中野に行き『沖縄スパイ戦史』を観ようかと思っています。