1. 不忍方面に散歩すれば、どうしても覗きたくなる池之端のグリーンクラブ。盆栽はじめ草木、花の好事家向けのイベントが開催されている。イベントというよりも、品評を兼ねた箔がある「市」といった雰囲気を漂わす。この日は春蘭のそれで、学校の教室が4室ほどのスペースに立錐の余地がないほどの盛況を見せていた。マニアにとっては、春蘭という植物は宝石のような価値があるらしい。無知の私には韮の葉に見える、この春蘭という植物に二、三万円から云十万円の値が当たり前のように付けられていた。未知なる怖い世界そのものでしかない。
2.息が詰まって表のガーデンに出ると、いつもの庭木、見覚えのある花木が平常の価格で売られていてほっとした。
3.不忍池にある下町風俗資料館に行った。台東区の区政70周年を記念して、区の文化施設が一週間ばかり無料開放されたのだ。金を払ってまで見る趣向はないと断じていたが、旧き昭和の事物が再現されていて、懐かしさがつのったことは確か。意外にも体験型の遊びも取り揃え、子供や外国人がはしゃいでいた。
4.銭湯の番台が堂々と設えてあり、そこに座ってみたいという欲望に負けてしまった。顔を修正しようとしたら不気味な写真になってしまった。
5.下町風俗資料館には写真資料も豊富。印象に残った昭和17年の戦争中の写真は、下町で行われた給食の訓練のもの。まだ空襲のない時だから、人々の表情にまだ余裕がある。
6.年に何回かアマゾンを利用することがある。ヤマト運輸でなく日本ゆうびんが配達してきて、「要追跡」なんたらと中国から国際郵便で配送。中味が表示されていないから、ちょっとひと騒動になった。よく見たらplantの何かと英語で書かれていたので、家人が注文したものと判明。それにしても、アマゾンに注文して何ゆえに中国から・・?
▲包装をといたらプラスチック鉢が8個あった。1200円ほどの品。アマゾンは1円の商品でも配送するという。
7.池之端に行った前日に、渋谷区のふれあい館に行った。そこにあった珍しい多肉植物。
8.昨年、天国に召されたボウイの生写真。この際だから載せた。プチ自慢である。
9.3年ほどまえに「鶴丸透」というブログを書いた。大学入試試験問題となった小林秀雄が書いたエッセイについての記事が、理由は分からないが、いまでも検索されるらしく読まれているのである。この写真は小林秀雄が所有したとされる「舞鶴透」。透かし鍔でいえば、「鶴丸」より「舞鶴」の方が好きだし、工芸として上等だと私は思う。
10.この写真ついては詳しく書きたくない。フランス文学が好きな方なら直ぐにピンと来るであろう。五歳にしてこの妖艶さは尋常ではない。