2週間の入院を終え、体力はやや回復、気力は充実、ややアンバランスな体で自宅に無事に帰還した。(この記事は自宅PCで作成。)
当初、車椅子のお世話になったが、その乗り心地は素晴らしく、身体への負荷が大幅に減ることを実感した。ただ、入院棟からレントゲンを撮りに外来病棟へ行くとき、多くの視線を浴びるかなと思ったが、あにはからんや何らの眼差しを感じない。クルマを押してもらっている妙齢の女性と世間話をしつつ、車椅子のスピードを楽しんだ。
今回、食事は朝食のみを頼み、食は昼・夕食はお断りした。極度の食欲減退と味覚異常が重なって、せいぜい玉子サンドイッチと飲むヨーグルトぐらいを食す程度。病院側はとにかく好きなものを食べ、体力増強をはかれと勧める。
いわゆるステロイドホルモン(副腎皮質ホルモン)を服用するすることで、糖やタンパクなどを分解してエネルギーを生みだし、炎症を抑えたりすると説明された。この場合の炎症は、そう、肺炎由来のものだ。ちなみに、クスリの影響で血糖値は朝は100前後だが、昼・夕食前の測定では、常に300前後まで上昇し、その都度インシュリンを打たれた。初めての経験である。
さて、1週間もすると自力で立つのも億劫でなくなり、休みやすみ歩行できるようになる。これは嬉しい、自分の好きな食品を院内のコンビニで、自分の目で選ぶことができる。それまでは看護師さんに希望のものを伝え、買ってきてもらうしかなかったのだ。
さらに、シャワーも自力で浴び、体を清潔にすることもできるようになった。入院中は、常時、わが血中酸素濃度(SpO2)を四六時中モニターされたが(24時間、2週間)、最初80前半だったものが、80後半~90余りへと向上した(正常値で96~99%)。この血中酸素濃度メーターは目ですぐに確認でき、煩わしいのだが何故か気に入り、退院してから市販品を買うことにした。
▲1週間経った頃。起ちあがり何かの動作をすると、まだ90%台を割ることが多かった。息苦しくなり、咳は強く出る。筋肉が落ちたので起ちあがりは今も辛いが、90を割ることは少なくなった。
という感じで、一週間目を境に、体力はやや回復、気力は充実、頭は冴えわたる、ややアンバランスな身体状況で後半の入院生活を過ごしたのである(ブログ記事を何本か、異常なテンションで書き続けた)。
全体の流れは、下に掲載した、肺のレントゲン撮影の推移で、なんとか確認することができる。この3枚連続の写真は、女性医師(注)を引き継いだ、新担当の男性医師がつくってくれた。中堅というか、自分なりの診たてや気づきを伝えてくれる。ある意味ではセカンドオピニオン的な雰囲気のある先生で、実に頼もしく思った。東大病院の層の厚さを感じさせる。(注・憧憬の女医、過去記事参考)
▲左から右へ。入院時、右肺が全体的に白っぽい。間質性肺炎の影響大らしい。中央、その白っぽさがやや消失している。ステロイド治療が効果をあらわし始め、白さが薄まっている。次は退院1日前のレントゲン撮影。雲間のような白っぽさがとれて、晴れ間が見えるような気がする。(/・ω・)/
頭と体のバランスをとるために、ちょっとChillな音楽としてジェフ・バックリー。父のティム・バックリーとの逸話はいつか書いてみたいな。
Jeff Buckley - Everybody Here Wants You (320 kbps)
どうせなら、今のうちに。
Sting-Shape Of My Heart