2回目の抗がん剤投与から、本格的な副作用が波のように襲ってきた。まず食欲がなくなる。鼻血が朝と夜に出る。意識して唾を飲み込むと感じる強い喉の痛み。それに伴う咳。下痢、脱毛、もうよそう。
これらの副作用は、何よりも免疫力の低下が起因している。その原因は、血液の中の多様な物質の変化、反応に現れる。そして、ほぼ毎日、朝に採血して解析される様々なデータを見るために、医師は入院を命じたともいえるのだ。
まず、白血球、好中球、血小板数の低下が問題視された。このまま低下傾向が続けば、血小板は限りなく0になる?(正確には4万個台、正常なら15万個が最下限値)。輸血も考えていると言われた。好中球数の減少も危険閾値に近づき、その日から3日間に亘り、免疫力を高める薬を注射することになった。
その結果が功を奏したか、数値は着実に上がり、気分もなんかアゲアゲとなる。ただし、食欲は相変わらず落ちたまま。塩分つまりナトリウムの値が低いのも心配された。急に意識がなくなるなど、けっこう怖い症状が重なるという。
そこで、スポーツドリンクや高蛋白の菓子を買食いしても良いことになった。院内のコンビニに梅干しを見つけていたので、これさえあれば、滋養と元気がつくと、一人ほくそ笑む。
そんなこんなで現在、体重は1キロ増えている(入院時からは4kg減)。咳は以前より少なくなったが、深夜は咳き込んで目が覚める。喉の痛みが消えないからだが、薬をやや強いものにしてもらった。全体的に上向きに改善されたので、CTスキャン撮影をして、患部の様子をもう一度見てみようということになった。
🔺左10月11日、右は11月18日に撮影。腫瘤影の縮小傾向が見て分かるように敢えて比較したので、厳密には医学用データではないと、くぎをさされた。使用を許諾していただいた担当医師に感謝あるのみ。
以上のように、CT撮影画像は、入院前に撮ったものが左に、最近撮った画像を右に配置した比較図である。左肺のやや右下に白い円状のものがあるのが共通している。これが腫瘍つまり癌であるが、現在のそれは明らかに小さくなっている! 小生が強調したいのは、まさにこのことでしかない。
抗がん剤の治療は、経口の服用薬もあれば、小生のように入院して点滴を投与する場合がある(他の方法もあるかも知らん)。いずれのケースでも、長期間にわたる緻密な治療プログラムが策定されなければならない。そして百人百様の副作用があり、その対処療法も複雑さを極める。
小生のそれは3ステージAorBと言われたが、最初の段階でまさに目に見えるような治療結果が得られた。これは喜ばしきことだと素直に書き記しておきたい。癌を甘くみるな! そう自戒して筆を置く。(退院の前日に記す。一週間後に再入院し、20日間の闘病治療が控えている)
▲小石川植物園の写真を使おうと決めていたのに忘れていた。ツマグロヒョウモン再び。(追記11/22)
文章をお褒めいただいたことは、何よりも嬉しいです。病を語ることは、いかんせん感情が入りこみがちですが、自分の病を客観的にみてもらいたいのが本望です。
万が一、どなたかが私のものを読んで、参考になればという思いがあります。
1週間自宅に戻り、英気を養ってから再入院ですが、メロンぱんちさまのブログは、スマホだと目を通すだけのざっと読みになってしまいます。時間の許す限り、再読しますよこれから。
ともあれ、応援ありがとうございます。とても力になります。