景気の循環と太陽の活動はなんらかの相関関係がある、と言われている。
11年、22年、55年ごとの短、中、長期のサイクルがよく知られ、景気の波でいうところの短期のジュグラーサイクル、長期波動のコンドラチェフの波はごく普通に話題となる。
太陽のエネルギー活動が低迷すれば、地球の気候や磁場に多大な影響が出、農作物等の生産も低調になる。
生産に関わる世界の農民たちの消費も減退し,世界の実体経済も同様に低調となる。
わたしは自分なりの景気変動を読み解くために、この1,2年、太陽の黒点活動をほとんど毎日チェックしていた。というのは09年後半から10年にかけて黒点の数が増える、つまり太陽の活動が活発になると予測されていたに関わらず、黒点があまり観察されない状態が続いていた。この黒点数はジュグラーサイクルと同期していると言われ、このままでは景気は落ち込むばかりか、と思われた。
1700年のときのように、地球は小氷河期に入るかもしれないという学説まで出た。
去年の4月、5月、太陽の黒点数はなんとゼロという日が25日もあった。
(自分で観察したように書いているが、ネットで「宇宙天気ニュース」を見ているだけだ・・。宇宙天気センターという独立行政法人のHPから。)
しかし6月になってから10個、20個、7月になってから平均30、40個もの黒点が出て60個台もあった。
その後も平均にして30,40個であり、「やっと正常にもどった」と自分なりに胸をなでおろした。
で、去年の8月以降は毎日「宇宙天気ニュース」を見なくなった。我ながら熱しやすく冷めやすい。
さて、先月ニュージーランドで地震があった。
その1週間前太陽の黒点が100を超えた日が3日あった。ない日でも50、60個だ。
2月23日以降20個台になった。その後徐々に増えた。
3月5日 104個
3月6日 114個
3月7日 118個
3月8日 122個
3月9日 137個
3月10日132個
3月11日、それは起こった。
上記に関連した内容で面白い記事を見つけたので、そのまま転記する。
「オーストラリアのカーティン大学のブライアン・エバンス教授(地球物理学)は、11日に東日本を襲った大地震と2月22日にニュージーランドのクライストチャーチ付近で発生した地震が「関連しているのはほぼ間違いない」との見方を示した。
同教授は、環太平洋火山帯に位置するインドネシア・スマトラ島沖の2004年12月の大地震の2週間前にもニュージーランドで地震があったと指摘。地質構造プレートは常に動いており、ある場所でずれが生じると、他の場所でストレスが生じ得るとし、地震や津波が続いて起こることは異常なことではない。」12日付けのオーストラリアン紙は伝えたという。
2004年の黒点数はどうだったか。フレアーとかコロナホールはどうだったか。黒点が出なくても困るし、出すぎても困る。太陽の研究がさらに進歩することを祈るばかりだ。
最後に、このたびの地震でお亡くなりなった方々のご冥福をお祈りいたします。
そして、そのご家族の皆様にこころよりお悔やみ申し上げます。