この「SL」(機関車) のような『無骨さ』がタマリマセン!
※テレ端・F解放、トリミング無し・リサイズのみ
全体画像はコチラ↓
『It's My Treasure !「H管ロータリーフリューゲル(小判型)」公開』
この「SL」(機関車) のような『無骨さ』がタマリマセン!
※テレ端・F解放、トリミング無し・リサイズのみ
全体画像はコチラ↓
『It's My Treasure !「H管ロータリーフリューゲル(小判型)」公開』
などと大げさなタイトルですが、道行く人に聞いてもらう路上ライブなどではなく、練習の音出しポイント(野外練習場)をようやく発見した次第でして…
自宅近くの隅田川沿いは両岸ともマンション群が林立し、ラッパを吹いてもクレームの来ない場所が限られているのですが、この季節の土日はお散歩人に加え行楽人も多く、なかなかチャンスがありませんでした…ですが、さすがに自宅では音量を上げて吹くことも出来ず、さりとてカラオケボックスは順番待ちがあったりして時間が読めず…
野外練習は高校以来なので35年振りってところしょうか、コンサートとは別の意味で緊張しますね…ウォーミングアップ&基礎練習なのでポピュラーな曲を吹くワケでもなく、倍音とか半音階ばかりなので管楽器(吹奏楽)の経験者でもない限り、聞き慣れない前衛的で意味不明の曲なワケでして…(笑)
このラッパは、古いロータリー式では珍しいB♭管コルネット
1950年頃のウクライナ製らしいのですが管・ベルともに凹みや変形も無く、ノーラッカーにも関わらず非常に保管状態が良く、その古式ゆかしい武骨で甲高なドラム式バネ構造のトリガーレバーやロータリーメカニズムは見ていて飽きることが有りません…というか、吹いてるときでも見てしまいます…(笑)
なので観賞用ではなく、僅かな息の流れでも容易にpppで鳴り始めてくれるレスポンスの良さは、ウォーミングアップ時に息の流れとマウスピースのベストポジション(スイートスポット)が掴み易く、コンディション(体調)によるセッティングのバラツキが激減!、夜間でもBGMに紛れるほどの音質・音量でコントロール出来る、消音ミュート要らずの掘り出し物☆超お気に入り「サイレント・コルネット」です…(笑)
このラッパ、一見するとショートコルネットとサイズがあまり変わらず「キンダーフリューゲル」なのでしょうか?とても軽量で950gしかありません…ベルにはしっかりテナートロンボーン用のミュートが装着出来ます…チューニング管がベル側主管に装備されていて便利なのですが、古い楽器で呼ばれているH管のようで、レシーバパイプのボア径が太く、シャンクの長いアメリカンタイプのトランペット用マウスピースでもかなり奥まで刺さってしまい不可、このラッパとセットになっていた楽器より古めかしいデザインのマウスピースでもハイピッチのB♭調を修正しようとすると、酷使された痕跡の残るチューニング管が緩くて息が漏れます…(笑)
さらにブラス(真鍮)がかなり薄く、ベルにはクランツというより補強のためと思われる幅の狭い板が巻かれいるのですが、それでも変形しているくらい現代の量産型楽器よりかなり薄いようで、左手で持っているベル側主管を強く握ると非力な☆ぴぃ~でも潰してしまいそうです
そんな極薄ベルから出てくる音は、pppで吹いてもmfになってしまう増幅率の高い拡声器状態…なんですが、☆ぴぃ~にとって「ボクの宝物」と呼べるモノかも知れません…今まで「宝物」って言われてもピンと来なかったんですが、このロータリーフリューゲルを手にして初めて「宝物」と言う感覚が分かりました
古いものですが製作工房・作者名・製作年もなく、決してヴィンテージとしての価値が高いものではありませんが、ブラス(真鍮)地肌のままのノーラッカーで、ロータリーなどのパーツ以外はハンドメイドと思われるハンドハンマーの痕跡が随所に見て取れるとても味わい深い風合いだったんですが、つい手に取って撫で回し磨いてしまい…今ではピッカピカに光り輝いております…(笑)