このラッパ、一見するとショートコルネットとサイズがあまり変わらず「キンダーフリューゲル」なのでしょうか?とても軽量で950gしかありません…ベルにはしっかりテナートロンボーン用のミュートが装着出来ます…チューニング管がベル側主管に装備されていて便利なのですが、古い楽器で呼ばれているH管のようで、レシーバパイプのボア径が太く、シャンクの長いアメリカンタイプのトランペット用マウスピースでもかなり奥まで刺さってしまい不可、このラッパとセットになっていた楽器より古めかしいデザインのマウスピースでもハイピッチのB♭調を修正しようとすると、酷使された痕跡の残るチューニング管が緩くて息が漏れます…(笑)
さらにブラス(真鍮)がかなり薄く、ベルにはクランツというより補強のためと思われる幅の狭い板が巻かれいるのですが、それでも変形しているくらい現代の量産型楽器よりかなり薄いようで、左手で持っているベル側主管を強く握ると非力な☆ぴぃ~でも潰してしまいそうです
そんな極薄ベルから出てくる音は、pppで吹いてもmfになってしまう増幅率の高い拡声器状態…なんですが、☆ぴぃ~にとって「ボクの宝物」と呼べるモノかも知れません…今まで「宝物」って言われてもピンと来なかったんですが、このロータリーフリューゲルを手にして初めて「宝物」と言う感覚が分かりました
古いものですが製作工房・作者名・製作年もなく、決してヴィンテージとしての価値が高いものではありませんが、ブラス(真鍮)地肌のままのノーラッカーで、ロータリーなどのパーツ以外はハンドメイドと思われるハンドハンマーの痕跡が随所に見て取れるとても味わい深い風合いだったんですが、つい手に取って撫で回し磨いてしまい…今ではピッカピカに光り輝いております…(笑)
月例作品セッティング流用で撮りました