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オウムと 日本社会と 丸山眞男


 最近、オウムの特別手配犯が次々逮捕され、久しぶりに、このおぞましい殺人集団の名前が、テレビで繰り返されている。「おぞましい殺人者集団」と唾棄することは簡単だが、「オウムを他人事とは思えない」と喝破した人がいた。故丸山真男氏である。

 氏は、1996年8月15日に没したが、その半年前に語った言葉が、昔NHKの特集番組で放映されていた。

 ここで丸山は、「オウムを何か特別な、自分たちと違うものと思いがちだが、自分は他人事と思えない。戦前は日本中がオウムだった。一歩外に出ればまったく通用しない理屈が、日本の中では堂々とまかり通る。それは“他者感覚の無さ”から来る。他者がいない。同じ仲間とばかり話をしている」と、“自分たちしかいない”という意識の危険性、“さまざまな角度からものを考える。横につながる”ことの大切さを説いている。

 でも丸山が オウムみたいと言ったのは、決して戦前の日本社会のことだけでなく、現在のさまざまな組織の在り方についても、言えると思うね。

  ↓開始から1分20秒くらいから丸山のインタヴューです
 

 無効になっていたら こちら です
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