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雲ながるる果てに ~8月15日に考えること


 8月15日は 第2次世界大戦で日本が「無条件降伏=敗北」を公表した日という事だと思うけど、なぜか「敗戦記念日」ではなく「終戦記念日」となっている。敗戦を認めたくない人々が「終戦」という表現に固執するのはわかるけど、左翼の人々も「終戦記念日」と言うのには違和感がある。

 中学校の時、社会科の先生が「負けたのは 日本軍国主義であって、日本人民ではない。だから敗戦ではないのです」と「左翼の立場」から教えてくれたけど、いまでも「ほんまかいな?」と思っている。日本の天皇制軍国主義国家が、戦争に敗けたことによって崩壊したことは事実なんだから「率直に敗戦といえばいいのに」と今でも思う。

 「終戦」に固執するのは、一般庶民は「戦争の被害者」という理解が前提になっているように思うね。だから8月になると 戦争で悲惨な目にあった庶民のドラマやドキュメンタリーが毎年毎年、これでもかあ!!というくらい繰り返し放送される。

 でも、アジアの人からすれば、直接自分たちの国にやってきた日本兵だけでなく、その背後でそれを支えたフツーの庶民も つまり 僕らのおじいいさんやおばあさんも「加害国の国民」と思われるのは自然なことだよね。

 だって、敗戦後69年たっても、いまだに戦前をひきずる政治が続いているし、その戦争に命がけで反対した人たちの存在が 意図的に無視され続けているしね。

 
 21世紀になっても 歴史は繰り返されようとしているね。


 

 
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