きちんとした料理で飲める ＠ 泉野５丁目『春夏秋冬』

　

　泉野５丁目は、Ｖ１０をもう少し寺町寄りに行ったあたりです。すぐ裏には泉野小学校もある、賑やかな住宅街だね。この「春夏秋冬」さん　大通りに面した雑居ビルのテナントなのですが、中身は本格割烹とも言っていい水準です。

　左手にカウンターと厨房、右手は掘りごたつ方式の小上がり。

　加賀野菜をウリにしてますが、野菜ももちろん、魚も肉も美味しい。女将さんとお姉さんたちできりもり。みなさん着物をきりりと召してるのもすがすがしい。居酒屋風な“おつまみ”でなく　きちんとした料理で、おいしくたのしく飲めます。

　サザエの刺し身を注文すれば、サザエのワタを裏ごししたものも一緒に出してくれます。裏ごしするなんて手間をかける店　貴重だよね。これ、ワタ醤油にしてどうぞということなのですが、ワタをチビチビ舐めるだけで、酒２合はいけます。〆は　やっぱり蕎麦ですね。

　昼営業もしていて、１０００円ランチがおすすめです。ただし、きちんとした料理ゆえに、注文して出てくるまでが　やや遅いのが難点（笑）。

　雰囲気的に　そして料理の内容的にも　若者むきではないよ。例えてみれば「向田邦子の小説に出てきそうな感じ料理屋」と言えばいいかな。

　僕も、そういう店で　一人カウンターで飲む姿が様になるように　はやくなりたいもんです。