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沢村貞子 『寄り添って老後』 を 読む



 沢村貞子の本に最近はまっています。彼女の本は、平易な言葉で平易なことを書いている(でも本質的なことが書かれている)ので、1冊2時間もあれば読み終わります。

 『老いの道づれ』に続いて『寄り添って老後』も、夜の22時から24時までビール飲みながら読みました。

 ドラマの撮影で一緒になる、同僚や若い役者さんに対し、立ち入ったことは聞かないし、逆に自分たちの「領域」にも、踏み混んできてほしくはない。なので、それを役者さんによっては「沢村さんは冷たい」「人付き合いが悪い」と思う人もたくさんいたでしょう。

 山田太一はその著書の中で、渥美清と沢村貞子について「人間について深くあきらめているようなところがあった、人間関係についても深入りを断念してるようなところがあった、だから嫌味がなかたのだと思う」と述べているそうな。

 若いころ、「働く人々がみんな幸せになれるように」と願って命がけの社会活動に参加したが、それは実現できなかった。ならば、「目の前のこのに人を幸せにすることに全力集中しよう」と考えたんだろうね。

 他人とのお付き合いで、自らに残された時間を浪費するより、夫との時間を大切にしたかったに違いない。そのへんの事情は『老いのみちづれ』を読むと、深~く納得できます。










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