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『二十歳の原点』は、にじゅっさいの原点だった

 

  小生が初めて金沢に来た70年代後半には、金沢市内に数件の「昭和的古本屋」が健在でした。そのどの店の文庫本の書棚にも、高野悦子の『二十歳の原点』があったように思います。

 

 高野悦子といっても岩波ホールの高野さんとは別人です。この本の高野悦子さんは 立命館の学生でしたが1969年に自死してしまいます。彼女の日記をまとめたのがこの本です。

 

 その時代の学生が、多かれ少なかれぶち当たっていた壁や格闘していた問題意識ってのがあることは、同時代のご同輩にはご理解いただけると思います。

 

 実は小生、この本のタイトルは「はたちの原点」と読むものとばかり、この半世紀近く思っていましたが、ネット上では(もしかしたらリアル世界でも?)「にじゅっさいの原点」と読むのだということになっています。

 

 この本の世界観からして、絶対「はたち」の方がしっくりとくると思うんだけどね。

 

 

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