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『泣いてたまるか』って 泣きながら 頑張ってきたんだね

 


 僕が子供のころ、日曜日の夜のテレビはプロレス中継で、そのあとはTBSの渥美清の「泣いてたまるか」を見ていたような、かすかな記憶がある。

 渥美氏は、言うまでもなく映画寅さんシリーズで知られるが、その前には、テレビドラマでも人気者だった。

 このTVドラマ『泣いてたまるか』で、唯一記憶に残っているのは 渥美氏が傷痍軍人の役で、電車のなかで、アコーディオンを引いているシーン。

 「傷痍軍人」ってのも 今ではもう、完璧に死語だね。でもまだ、1960年代半ばには、繁華街のデパート前には、たいていいたよね。とっても痛々しい姿で 子供心に 見てはいけないものを見たような気がした。

 でもその当時は、自分の息子や夫が戦争で死んだ女性が、まだまだ現役?で、いっぱいいたんだね。戦争の傷を、国民全体で共有できていたと言えばいいかな。

 このドラマ『泣いてたまるか』だけど、この回のタイトルは「ああ 無名戦士!!」というものだったらしい。『泣いてたまるか』シリーズのなかでも、出色のできの回らしいよ。DVDになっていないかなあ。

 戦争の「生傷」が 共感をもって 受け入れられていた時代だったんだね。 放送は1967年だそうです。


↓主題歌がまた泣かせるね

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