秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(お・おつ・ おねえさんー)

2010年09月13日 | Weblog
金曜日の夜、一本の携帯電話がかかってきた!
電話の主は、テラオの兄さん…。


「あのなあ、里イモの花って、見たことあるかえ~!」
相変わらず、いきなり本題に入る?
コイツの 癖は治らない…

『里芋…里芋の花なら、知らない間に、見た事あるかも?わからん…?』
可愛らしく、答えるワタシ!

「見た事ないだろう~!ないはずじゃわ~!」

『な、なんで?』

「だって、80年生きとる年寄りでさえ、初めて見たって言うのに
それだけで考えたら、見とる筈ないわ~!」
何が、言いたいのか~回りくどい、会話!


早い話が、
某家の、畑に里芋が植えられてまして、その家の80才になられる、お婆さんも
今までに見た事がなく、50才?過ぎの息子さんも、見た事がなく、
その話を、聞いたテラオの兄さんが、ワタシに超自慢して、知らせてきたのが
あの会話となったのでした。

そこで、
本日、日曜日!
なーんも、予定のぬあい、日曜日!
日本全国の、家族が、八割近く、《きゅうじつのマッタリ》を楽しむ日曜日の午後!

行って来ました♪
ノコノコと、行って来ました♪
里芋の花を、見る為に……
このブログの主様に、写メを送信して、めちゃくちゃ、自慢して、高笑いする為に…!

舞台は、東祖谷の、とある場所。
眺め良好~♪
西日、良好~♪
風も、ボチボチそよいできた~
この家に、来たのは、他の用事で、一回だけ?のような、気がする…
息子さんは、よそのお家で、会った事があるけど、あの時から、二年以上は、過ぎている~
お婆さんなんて、見かけた位にしか、記憶がない!

この家の、隣にはよく来るワタシが、
「あっちの畑で、なんかうごいた…」
って、感じた時の、あの、超本人が、本日お邪魔した、お婆さん宅…。
ほとんど、ワタシの事は、知らない筈?
広ーい庭に、車を停めて、車から降りると、庭にお婆さんが立っていた~。

ここからが、
プチお勉強です。
大切な、ポイントです!都会の方々、必見です!
《町から来た、よそ者と呼ばれる人が、いかにして、祖谷の年寄りに近づき
スムーズに地元の話を聞けるか!秘境の地元人とふれあえるか!》

まず、
ワタシは、今日、訪ねた、このお婆さんには、余り面識がなく
ワタシは祖谷の方言のひとつ、お年寄りがよく使う言葉の、
《しものひと》
に見えた筈…

《しものひと》
とは、泌尿器科のしもではありません~
山から下に 住む人と言う意味です!
間違えないでね~あしからず♪

皆さん、
ポイントレッスン、始まります!

まず、
穏やかな時間の中に、暮らしている、お年寄りには、
大きな声を張り上げながら、ドンドン、相手の前に寄って行っては
い・け・ま・せ・ぬ!!!
恐怖感を、第一印象で、感じさせてはイケませんっ!

相手の視線より、低く、
(今日の場合は、お婆さんは腰が少し、曲がっていて、杖をついておりました…)

車から、降り、
ゆっくりと、お婆さんに近づき、降りてから、お婆さんまでの五メートル位の間に、
お辞儀を、四回位したワタシ…深ーい、お辞儀じゃないよ!
深いお辞儀は、お葬式か、お悔やみの時がよい!
軽ーく、相手から、視線を外さないで、
軽ーく、頭を下げながら、

わかりやすく、言うと、猫が初めて見た、物体を、こちら側に、寄せる時の
小刻みなあの動作…
あんな感じで、
お辞儀をする。

道端に落ちている、小銭をさりげなく拾うような、低姿勢…。
ポイントは、お辞儀をしながら、
「コンニチワ~」
と口パクで、する事。そっして、柔らかな笑顔を、絶やさない事!
『まあ、どちらのひとだろ~』

「ゴメンなさい。いきなり、お邪魔します~あのね、里芋の花が咲いてるって
ちょっと聞いたんですけど~」
『あ~、花かえ~、花ならこの下の畑に、咲いとるわろ~』

「写真を撮らせて、欲しいんですけど、畑に入っても、いいですか~」

『あ~、かんまんわ~あの道、横へ行ったらええわ~』

優しく言ってくれた、お婆さん。
ワタシを、しものひと?と思っているみたい!
ワタシは、めちゃくちゃ、標準語を使用し、めちゃくちゃ
しものひとになった気分♪で、最高に違った満足感に、浸る!
セコい、ワタクシ!

息子さんが、上の畑から、下りて来てくれた。
息子さんは、ワタシの顔を覚えていたようだ。標準語の世界は、一瞬で終わりを迎え
普段の祖谷弁に、戻った…。

「市岡さんに、聞いて来たんよ~、ゴメンよ~、花を写させてな~!」


しばし、花のお話を、しながら、ワタシが写しやすいように、里芋の葉っぱを
手で押さえてくれる、息子様!
そして、上の道に上がって、お礼を言って、帰ろうとするワタシに、息子様が、言った!

『『おねえさん、まだ、珍しいものあるわ!見て、帰らんで!』』
なっ、なっ、なんと!!!
近所のガキから、
「おばちゃん、遊ぼ~」
娘の友達から
「おばちゃん、元気~」

などと、言われるワタシが、酒に酔ってない、オッサン以外から
真昼間に言われた、ひっさしぶりの、この言葉!!!

お・ね・え・さ・ん!

おねえさんは、
いっぱい、写メをとり、
超、満足に家路に着きました♪

追伸、
テラオの兄さんが、さっき、電話をかけてきて、すでにワタシが行った
情報をつかんでいた。
息子様、ワタシの事は知っていたけど、名前が思いだせなかった!との事…
だから、おねえさん!

名前、思いだせなくて、よかったよん♪
もう、死ぬまで二度と、呼ばれない?かもしれない~~

そんな、おねえさんの、菜菜子の日曜日でした。
しものひと~達
夏バテしないで、今日もガンバレ♪




























コメント (3)
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