秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ〈連載から外れて歯の治療のお時間です~!〉

2011年12月08日 | Weblog
「歯石をとりますね。痛かったら左手をあげて下さい」

とマスクのキレイ系が優しく、言って下さった。
※マスクで顔が半分…隠れている…綺麗では…ないかも?知れない鼻が?見えない…。

シュルシュル
キュルキュル
キキーキキー
ゴオ~ゴオ~

この音…説明するの、難しい~!

痛かったら?
って どれくらいの痛さなの?
…ワタシなりには、我慢できる痛さが、時々襲ってくる…
痛い…やや痛い…
なぬ!!!
イタいぃ~~~!

律儀に 左手を少し上げて
思わず、声を 出していた

『おがっいっ!』
……
……
この悲鳴を、翻訳いたしますと、
口を開けたまま
舌を丸めて
『イタい!』
と思わず 叫べば、
『おがっいっ!』
と なっちまいました。
綺麗な?お姉様は
「ゴメンなさい。もう少しです。頑張って下さい」
と 励まして下さった。
顔に 白い布を半分、かけられて
口だけを さらされて
その 口から

『おがっいっ!』

考えてみたら、左手を上げることに なっていたんだ…
叫ばなくて、良かったんだ。
手より先に口がでる…?
気の長い オバサンに成人してしまった。

最近、ちまたのギャル達の間で
《付け八重歯》
なるものが、流行っているらしい。
笑うと口元から、チラッと見える八重歯が、愛嬌があって、可愛い系女子力アップに一役買っているみたいな?
八重歯ガールか…

ワタシにはその
八重歯が ある…
昔から コンプレックスだった。

笑うと 八重歯に上唇がひっかかって、元に戻らなくて、苦労した。唇が乾燥でもしていたら
ますますひっかかったままで、口を開けたままの、悲惨な顔になる。

ワタシは笑うことが、苦手だった。
口を開けないように、努力して笑うと、ただの《思いだし笑い》を一人でニンマリと、しているような?
印象の悪い、女子に見える。

ガッハハと 大口を開けて、笑えるようになったのは、早い話が、
《女を忘れて》
しまった頃からかも?知れない。

これでは いけない!
オッサン化しては、いけない!
と 念仏のように、言い聞かせてみても、すでに、手遅れ~!

セルフのガソリンスタンドの、入れた紙幣が、何度も何度も、返却される。
同じ声の女性の声が、投入口の中から、ワタシに喧嘩を 売ってくる。

《現金を追加される方は現金をお入れ下さい》
《現金を追加される方は現金をお入れ下さい》
さっきから、入れた千円札が すぐに手元に、返却される。

《現金を追加される方は現金をお入れ下さい》
さすがに、腹がたってくる。
窓口の係に、言っていけば、済む事なのだけど、ワタシの今、戦っている相手は
投入口の機械の中の女の声!
格闘すること…
20回!!!以上!!!
知らない人が見たら、ヤバいオバサンに、見えたかも知れない?

勝利したワタシは、
三千円分の灯油を、購入し、山に帰った。

そろそろ 雪はくる。
なんか、ワクワク。

昔は、練炭の暖だけで、冬を過ごせていたのに…
身体は、何十倍も寒がりに、なってしまった。

そうだ…
ワタシは 寒がりな、
《女の子》なのだ。
明日から、女の子らしく、
『寒い~ねぇ~♪』
と 挨拶しよう。
今までのような、言葉は、脳みそから、消去しよう~

『さぶいの~さぶうなったな~がいにさぶいな~雪~降るな~』

本日の写真は
キレイでしょう~!
ココロに 愛を!
瞳に 風景を!
歯を 大切に!

草 々