秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ〈恒例・もんてきたかえ~2012 〉

2011年12月25日 | Weblog

方言とは、ある一定の地域に使われる、言語体系のことである。
共通語とはことなる、それぞれの地域で使われる、言語である。
※テキトーにパクる

で 今年も やってきました。
〈大凧〉
の作成です。
本日は、冬らしい雪でした。
窓の外は、シンシン…ジワジワ…と真っ白な雪が、舞い降りていました。

…で、製作者2名。
ここで、前置きですが、恒例の大凧は、ほとんどがテラオの兄さんと
わたくしが二人で、書いております。
絵は、二人で書き、完成させ、凧を掲げる作業が、数人のいつもの昔は若かった、男子です。

『大変ね~!』
『何人で書いてるの~!』
とか、たまに聞かれますが、初回の製作から、二人で思い付き、始まった一種
娯楽みたいなものなので、めちゃくちゃ、気が楽なのですよ。
何をやっても、そうですが、余り沢山の方々が一緒に、何かをやると、意見がぶつかりあい
時間だけが過ぎて行き、肝心の作業は全く進まない~!
誰でも 経験…あると思います。

でも、二、三人だと
だいたいの構想が、同じなので、スイスイと作業が進み、
5メートル、7メートルの真っ白なテントに、テキトーに下絵を書き、油性ペンキで
一気に仕上げ、途中で色の配色、バランスを考え、再び一気に、仕上げていくっ!

……

……

『ワタシって
天才~?』
すみません。
今日、二回位 口にしてしまった、わたくしの独り言です。
ゴメンナサ~イ~

テラオの兄さんは、
来年になるのが、怖いのか…?
歳をとりたくないのか…?
2012 と書くつもりが、
2011 と書いておりました…?

共同作業とは、有り難いもので、一人のミスを、必ず、もう一人が見つけ、素早く、指摘できます。

『…どうでもええけど…来年、2012じゃよ~』
と 教えてあげる、
ワタシって、師走もエエ奴っ!
わたくしの、良い点は、他人の失態を指摘しながら、素早く、自らが
後始末をしてあげる、優しいところです。
素早く、布にラッカー薄め液を染み込ませ、サッサと消してあげました。
何事もなかったかのように、間違って書いた、オッサンの数字の〈1〉は 消えました。
便利だね~
ラッカー薄め液~
※ダイソーさん、ありがとうね~!
ハケも ローラーも ありがとうね~!
百円って、昔なら、絶対に有り得ない~

…で

今年のゴロ合わせ…

雪深い、祖谷の里…
おじいさんと、おばあさんが、住んでいました。

おじいさんは、山にしばかれに…
すみません…
山に芝刈りに…
おばあさんは、干し大根を、湯がいていました。

季節は 師走…
31日。大晦日。

雪は、数日前から、降り続き、祖谷の山々は、杉の木立に、真っ白な雪が、ベールで包み
ところどころに、褪せた深緑の杉達が、散らばっておりました。
軒下に 干し柿。
犬小屋には、柴犬
老犬 ゴンタ…

無駄に 吠えておりました。

昨夜は、いろりの前で、じいさんと、ばあさんは、芋をいろりで焼きながら、話しておりました。

『こんがに…雪降ったら、ヒデオもようもんては、こんのうや…』
『もんてくまい…もんて来るにも、たちまち、山、上がれんわの~』

『今年の正月は、寂しいのうや~』

『しよないわ…雪は、お天道さんが、することじゃ…ヒデオが元気なら、それでエエワの…』

おばあさんは、昨夜のじいさんとの 話しを思い出して、いました。
寒風の中、凍えた小さな手を、何度も何度も、息をかけながら、温めておりました。

ゴンタの 無駄吠えは、いつもとは、少し違って聞こえました。

『ゴンタよ…ヤカマシイぞ…そんがにいがるなよ…猪でもおるんか?』

……
……
家の裏の、道を
そっと 覗き込んだ おばあさん

そこに 立っていたのは
息子のヒデオっ!

おばあさんっ!
腰を抜かして、絶叫~!

『おっとろっしゃ~!もんてきたつかえ~!』


おしまいっ!
サブいっ~♪