秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ〈連載の途中ですが通行止めの情報です!〉

2011年12月10日 | Weblog

本日もお仕事なわたしは、凍結の路面を想定し、早めに家を出た。
なんてったって、昨日は初雪。
キリリーンとした痛い風っ!
時刻は朝の7時30分~!
なんか、車が数台、カーブの向こうに並んでいるのが、チラッと見えた。

『事故か?もっしかして?けーさつ~!ヤバッ~!』
顔が引き攣り、引き締まる。
車の中に、刀とか危険物を所持している訳ではないのだけど…なぜか、本能で顔が引き攣る…小心者なワタシ。
……でふと前方を見ると、道が…変…?
崖崩れ~!またまた、年間行事みたいな…?
とりあえず、blog用に写メを取りに行く。
律儀なワタシ。

後から後から、車があちら側も、こちら側も、長~い列を作る。
車から後から、後から、オッちゃん達が下りてくる。

土曜日の朝。
何処に行く為に、みんな出掛けているの?
村側に向かっている人達は、みんな仕事の服装をしている。

町に向かう人達は、観察してみると、病院行きの方々が多い。
この村には、振〇病の患者が多いんだ。

おっちゃん達は、お互いに最初の二言三言は、挨拶がてら、目の前の、崖崩れの話し、土建業者に連絡してるか?の確認。
それから、数分…したら、全く別の話しを始める。
至ってネアカ~!
ネアカと言うより、慣れている。
生活道がある日、突然、通行出来なくなる事は、都会の方々には、大パニックとなるのだろうけど、
この村の住民は、なかなか、シブトイッ!
手ごわいっ!

30分間に10台余りが、土砂に乗り上げながら、通過して行った~!
崖の上から、まだ小石が、コロコロと落ちているにもかかわらず、車体をうねらせながら、飛び越えて行った~!
途中で土砂の上に乗り上げ、リタイアした車、二台。
その車を、手押しで助けてあげる、ネアカなおっちゃん数名っ!

『わたし…あの土砂…越えれるかぁ~?』
一瞬でも 想定してみる、地元で言う、
〈ちゅうはんな〉わたし…
想定してみても、多分リタイアしそうだったから、即座に諦めた。
暫くすると、土砂崩れの場所の管轄の、土建業者さんが、タイヤショベルで、カッチョ良く、土砂を取り除いて下さった。
やっぱり、機械っ!
ええ仕事 するわ~!

などと、悦んでばかりでは、いられない。
夜8時から朝の6時まで、全面通行止め。
上から、新たな崩壊を懸念して、かなり、慎重な全面通行止め。
お昼は、通行制限。

生活の知恵は、いくら持っていても、
いくらネアカでも…
迂回路のない道が、全面通行止めは ツライッ!

遠~い峠を越える、二、三倍は余分にかかる道しか、残っていない。

詳しくは、市役所に聞いて下さい。
わたしは、詳しくは、知りません。

安全を保証されている道は、本当は何処にもありません。
『運』のみですから。
人生に置いて、保証なんて言う言葉は、存在しないのかも知れません。
保証に依存していると、もしもの時に、気転の利かない、頭になるんですよ。
人生を楽に生きる為に、気転…大切だと思います。

最後に 土砂崩れの現場で、話す おっちゃんの会話を、お届けします。

『どんがな~』
『ボチボチよ~』
『勝てまいが~』
『あれで飯食えたら、仕事やいかんでええわの~!』
『そうよのうや~!』『お~きたきた~!』『早いこと、通れたのうや~!』
『また遊びに来いよ~!』
『ほんなら~!』

ほんなら…草 々