秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷春点描 暮らしの春

2012年04月11日 | Weblog
山のべの廃家は朽ちて哀れなり咲きにし花を愛でしひとなし

花さけど愛でるひとなし廃家あと儚きうき世を棄てしひとかも

いにしへの古道は茨に覆はれし花は咲けども訪ふひともなし

雨しのぐ庵にも花は咲きにけり孤独を愛でて花に散るらむ



山寺や遅き日に打つ鐘の音

推敲す句作を愛でし宵の春

石手寺や遅日に浮かぶ塔の蔭

春灯に書を書く老ひの孤独かな




春は花 とりどり花と草木の華やいだ空気のなかに
山里、野辺を歩けば此処かしこに棄てられた廃家の
哀しくも痛ましい佇まいや朽ち果てて土に還る様の
風景のなかに、過っての住み人と家族の延々の生活
の一片を訪ね歩きうき世の儚さ、無常を孤独を眺め
春の華やかさの裏に隠された山里の匂い












































































































































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