山のべの廃家は朽ちて哀れなり咲きにし花を愛でしひとなし
花さけど愛でるひとなし廃家あと儚きうき世を棄てしひとかも
いにしへの古道は茨に覆はれし花は咲けども訪ふひともなし
雨しのぐ庵にも花は咲きにけり孤独を愛でて花に散るらむ
山寺や遅き日に打つ鐘の音
推敲す句作を愛でし宵の春
石手寺や遅日に浮かぶ塔の蔭
春灯に書を書く老ひの孤独かな
春は花 とりどり花と草木の華やいだ空気のなかに
山里、野辺を歩けば此処かしこに棄てられた廃家の
哀しくも痛ましい佇まいや朽ち果てて土に還る様の
風景のなかに、過っての住み人と家族の延々の生活
の一片を訪ね歩きうき世の儚さ、無常を孤独を眺め
春の華やかさの裏に隠された山里の匂い








花さけど愛でるひとなし廃家あと儚きうき世を棄てしひとかも
いにしへの古道は茨に覆はれし花は咲けども訪ふひともなし
雨しのぐ庵にも花は咲きにけり孤独を愛でて花に散るらむ
山寺や遅き日に打つ鐘の音
推敲す句作を愛でし宵の春
石手寺や遅日に浮かぶ塔の蔭
春灯に書を書く老ひの孤独かな
春は花 とりどり花と草木の華やいだ空気のなかに
山里、野辺を歩けば此処かしこに棄てられた廃家の
哀しくも痛ましい佇まいや朽ち果てて土に還る様の
風景のなかに、過っての住み人と家族の延々の生活
の一片を訪ね歩きうき世の儚さ、無常を孤独を眺め
春の華やかさの裏に隠された山里の匂い








