去り行く年を何となく惜しみ、あれこれ考えてみても詮無いこと
水の流れの如く流れるままに受け容れることが自然に生きること
などとしずかに想いに耽っていると眠りに落ちていった
ふかい眠りから覚めると微かに夜が明けてきたのであろう、新年であった
深い底流のなかで変化して過ぎ去っているのであろう
自分が刻々と変化しているのを恐れないで自分を見失わないように
すべてのものを寛容に受け容れて、切に生き、自然のままに生きることが
自分らしいことかなと思う
切に生く索漠として去年今年
年立や歳時記捲り机辺かな
索漠の柴の庵にも明の春