今季いちばんと予想される寒波で祖谷の山里はすっぽりと包まれて凍てつく
寒風に手足が悴んでしまいそうである
谷川の水は大きな氷柱になって凛とした佇まいは冴え渡る空気をも凍らせて
しまいそうである、山腹の彼方此方に点在する1,2軒の民家はお年寄りが
ほとんどであり、積雪の多い年は町に居る子供たちの所に降りる人が多い
先だっても年末のドカ雪で心配した久保集落の最上(標高800)に住んでいる
T老婦に電話すると、蕎麦と餅を持って子供の家に下りようとしてドカ雪に
見舞われて下りれないので知り合いの若い衆に託けようと思う、自分は
年明けの天気の良い日に下りるつもりと話していたので、いまは、子供さんの家に
下りていることであろう
今度の寒波で標高の高いところに住んでいる家の生活に使う引き水は凍って
使えないとところも出てくるだろう
自分が借りている大枝の庵(標高750前後)も毎年冬になると台所の水は
ストップしてしまい、僅かに戸外に引いている水を常時少量の水を出しっぱなして
凍るのを防いでいるが、それも厳しい寒さでは凍って使い水にならない
備蓄しているペットボトルの天然水と下からポリ容器に汲んできた水を生活の水に使い
雪を溶かして手足を洗う水を造ったりしているのである
町のように蛇口を捻れば水が勢いよく出てくるわけにはならない